Hohemのスマホジンバル「i Steady X」をレビュー用にご提供いただきました。
ジンバルっていうのは簡単にいうとブレのない綺麗な映像を撮影するための道具でスタビライザーとも呼ばれるモノ。
Hohemというメーカーは知らなかったんですが、調べてみたところジンバル系の製品を中心に販売しているメーカーさんの様で、スマホ以外にもGoProやデジカメ用のジンバルなんかも扱ってました。そしてどの製品も軒並み評価が良い!
実は僕はスマホジンバルって使ったことがなく。ジンバル付きカメラのOsmoPocketは持ってるんだけども。
アイテムとしてはずっと興味があったし欲しかったんだけど、今!っていうほど必要な機会もなくて。
そういうわけでジンバルに関しては完全に初心者なんだけど、このiSteady Xがそんな僕にもとても使いやすそうと感じてご提供頂くことにしました。
どこにそう感じたかというとめちゃめちゃ軽量コンパクトなところ。
普段ジンバルを持って撮影に出たりしない僕にとっては、プロ仕様みたいなあんまりゴツいと使いこなすのも難しいだろうけど、何より構えて歩くのにも抵抗が出ちゃう気がして。OsmoPocketを購入したのも小さいとまだそういう抵抗がなく使えるかなっていうところから。OsmoPocketはとっても使いやすくていいんだけどスマホの方がディスプレイの大きさとかバッテリー面での使いやすさもあると思うので、スマホジンバルも使ってみたいなって思ってたところ。
それにコンパクトだと持ち運ぶのも簡単でバッグに入れるのはもちろん、ズボンのポケットにも突っ込んでおけるサイズ。そういう点も使いやすそうと感じました。
そして、いくらコンパクトでも肝心のジンバルとしての性能が悪かったら意味がないけど、そこは前述の通り、ジンバルに力を入れてるメーカーでどの製品も評価高めということできっとモノもいいだろうと思い使わせていただくことに。
実際に手にして、使ってみて、ザッと良かったところを挙げると、
- 軽量・コンパクト
- 手ブレ防止性能バッチリ
- ボタン操作がシンプル
- 8時間使用可能
- USB-C充電
- ミニ三脚付きで自立可能
などなどが使いやすいと感じました。
一方で開封していきなりは使い方が分からなくて手間取った点もあったので、そういう点も含めて紹介していきます。
パッケージと付属品一式
Hohem スマホジンバル iSteady X本体の他、
- ミニ三脚
- USB-C充電ケーブル
- ストラップ
- マニュアル
- 収納ポーチ
が入ってました。
充電がUSB-Cなのは嬉しい!
ミニ三脚はこんな感じ。
使用した感想
しっかりした質感でチープさは無い!
3軸のジンバルとしては安価な価格設定なんだけど外観や握った感じからはチープさは全然なくてめちゃめちゃしっかりしてる。
重量は259g。軽いんだけどスカスカな軽さじゃなくて詰まってる感じの程良い重さもあっていい。
500mlのペットボトル半分くらいと思うと軽い気持ちでとりあえずバッグにってこともしやすい。
持ち手の部分は握るとちょうど掌に収まりきるくらいのサイズ感。
装着出来るスマホサイズに注意
画像のスマホを挟む部分に貼ってあるシールに示してある十字の部分が、そこにスマホの真ん中を合わせてねっていうサイン。
バランスが悪いとうまく使えないので真ん中に合わせる。
真ん中に合わせようとするとスマホのサイドボタンの位置と被る場合があると思うんだけどそれがボタン押してしまうってことにはなりませんでした。
問題なのはセット出来るスマホのサイズで、幅が55-90mm、厚さが最大8.9mmまで!
いつも使用してるiPhone 11Proはケース付きで幅が7.5mm、厚さが12mm程度。ケースを外さないとダメでした。革のケースでカードポケットがあるものの、わりと薄めのケースなんだけどダメだった。
ということでメインでは使っていないiPhone Xのケースを外して付けてみることに。
iPhone Xは厚さが7.7mmほど、ちなみに11Proは8.1mmほど。どちらもケースを外せば付けられました。
iPhone Xは使い道が11Proを使えない時の写真撮影用みたいな感じになってたので、iSteady Xを使っての撮影専用にしちゃおうかと思います。
さらにもう少し先に出るであろう次のiPhoneを買ったらその役割が11Proにと。
Hohem Proアプリで様々な機能が。
操作画面
初回起動時はジンバルのアクティベートに無料の専用アプリ Hohem Pro が必須。
アプリを通して撮影するとジンバルのフル機能が使える他、
- ワンタップシネマティックテンプレート
- 「インセプション、ヒッチコックなど」ビデオモード
- ドリーズーム
- 遅延撮影
- 顔追跡モード
- 美容モードとさまざまなフィルター
- トラッキングモーション
- ワンクリックで自動クリップ共有
アプリの完成度はというと、撮影自体はちゃんと出来るし、こんな機能もあるんだーなんていうのもあってた機能、それでいて極端に使いづらいとは思わないんだけど、説明書や販売ページにある説明を見ないとよくわからないということも多いし、
説明書にしてもアプリにしてもちょっと日本語が怪しい部分もあって、(たくさんは無いし、意味は推測できる程度)アプリだけでいきなり直感的に使えるかというと難しく思います。
あと使用中にアプリが急に落ちることも頻繁にでは無いがあった(設定を色々いじってる時で撮影中ではなかった)のでそこはアップデートなんかで解消することに期待。
ジンバルのボタン操作と純正カメラで使用出来る機能
前段でHohem Proアプリを使うとフル機能と書きましたが、ジンバルのボタン類での操作出来る機能がこちら。
アプリでスマホ画面上からも操作できることばかりですが、ジンバルのボタン類での操作も、ボタンの数からの見た目以上にたくさん出来ることがあります。
Hohem Proアプリでなく、iPhone純正カメラアプリでも使用出来た機能は太字にしておきました。
この辺は説明書ちゃんと読めば書いてあるけど、感覚で使おうと思うとなかなかわからないと思います。
ジョイスティック
パン・チルト操作
一番大きい丸いのはボタンじゃなくてジョイスティックになっていて上下左右にカメラを動かすことが出来る
右ボタン
- 長押し 電源オン・オフ
- 一回押し スマホの向きを縦と横に切り替え
- 二回押し カメラ位置を初期状態に戻す
左ボタン
- 一回押し 撮影・停止
- 二回押し 写真・ビデオ切り替え
- 三回押し インカメラ・アウトカメラ切り替え
左ボタンを押しながら右ボタン
ワークモードの切り替え
- 一回押し パン&チルトフォロー
- 二回押し パンフォロー
- 三回押し オールロック
- 四回押し POV (オールフォロー)
ズームスライド
側面にあるスライドさせるボタンは上下に動かしてズーム操作
初心者には十分過ぎる高機能・高性能!
実際にどこかに出かけて使うというほどしっかり使いこめてはいないんだけど、普通にテスト的に街を歩いてみたりした感じの手振れ補正効果は素晴らしくて、直接手持ちでスマホを持って歩くのとは大違い。
滑らかでスムーズな映像が簡単に撮れました。
パン&チルトフォローとかパンフォローとかオールロックとかの使い分けがいまいちよくわかってないんだけど、ただ歩いて撮影するだけなら理解が浅くても全く問題なく扱えました。
またアプリを使うと決まったフォーマットでカメラが動いて、例えばカメラがぐるぐる回ったり、映画のワンシーンみたいな映像が簡単に撮れる!みたいな機能もあるので理解が浅くても、簡単に色々おもしろい映像が撮れそう。
で色々使ってればだんだんこういう風に撮りたいとかが出てきて、そうするとこの機能の使いどころなのか!とかわかってくるのかなーと思うので、ちょこちょこ色んなところに持っていってみようと思う。
軽量コンパクト・長時間使用出来るから初心者が気軽にアレコレ撮るのにもピッタリ
本格的に映像を撮ってる人が、ここぞと決めて撮影に行くような人は準備をしっかりしてめちゃめちゃごついセットを持って行ったりするんだと思うけど、
僕みたいに具体的にこういう風に使いたいっていうイメージが薄いけど、何か色々遊びながら使って行こうかなっていう人には機能や性能は申し分ないように思うし、軽量コンパクトだからこそいつでもバッグに突っ込んでおけるし、使うかもって時はズボンのポケットにも突っ込めるしっていうのがいいと思いました。
スマホで使えるっていうことで長時間使えることと、データの扱いが楽っていう点でも気軽に使えてすごくいい。
もっと使い込んで思うことや書けることが出来たら追記しようと思います。