Belkinのドッキングステーション Thunderbolt 3 Dock Proを購入しました。
これまでは2019年の頭に購入したAnkerの7in1 Premium USB-Cハブ(2020年にPowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブに名称が変わりました)を2年半くらい使用していたんだけど、ここ数ヶ月外部接続の機器が増えてポートが足りなくなってきたので前々から欲しかったドッキングステーションをいよいよ購入することにしました。
Belkinのドッキングステーション Thunderbolt 3 Dock Proは、
前面に、
- USB-A 3.1 Gen 2
- USB-C 3.1 Gen 2
- UHS-II SDカードリーダー
- オーディオジャック (イン/アウト)
背面に、
- 電源入力 (170W)
- Thunderbolt 3 (最大85W、付属のThunderbolt 3ケーブルでご利用デバイスと接続)
- Thunderbolt 3 (Thunderbolt 3/USB-Cデバイスに接続)
- Displayport (DP 1.4、高解像度モニターに接続)
- Gigabit Ethernet
- USB-A 3.0 × 4
という豊富なポートが備わっていて、4Kを含む2枚の外部モニターへの出力や、MacBookなどの接続デバイスへ最大85W給電などが出来ます。
つまり付属するThunderbolt 3ケーブル一本でMacへの給電からデュアルモニター環境、さまざまな周辺機器やLANとの接続まで出来てしまうわけ。
今まではMacの2つのポートにAnkerのUSB-Cハブやモニターの背面にあるUSBポートとあちこちから色んな機器と接続していたし、ハブには延長ケーブルを咬ませたり、USBからLANへ変換するアダプタなども使用していたから、それが余計なアダプタなどなしにThunderbolt 3 Dock Pro 一つに集約出来るので配線の整理なんかもしやすくなってスッキリ。
本体デザインもかっこいいしめちゃめちゃ良いです。
ただ購入するなら知っておいた方がいいかなという点もあって、
- 発熱が結構ある
- 電源アダプタがデカイ
- 電源プラグが3ピンのO2タイプ 台湾向けのモノだった
という点。
いずれもあらかじめ知った上で購入する人には大きな問題にはならないかと思うんだけど、知らずに購入して使用用途や環境に合わないと困るかもしれないので記事内で紹介しておきます。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro は本来Thunderbolt 3ポートとDisplayportそれぞれから外部モニターに接続してデュアルモニター環境が作れるんだけど、M1 MacBook Airは外部モニター1枚までにしか出力できない仕様なので、Thunderbolt 3ポートから正規のモニター出力をしつつ、USB-AポートにDisplaylinkチップ搭載のモニターアダプタを接続してそこからもう一枚のモニターへ出力。M1 Mac Book Airでも外部モニター2枚への出力が実現出来ています。
こちらも記事内で詳しく紹介します。
他にもSTREAM DECK XLやブルーレイドライブなどなど実際に接続して問題なく使用出来ている機器などを紹介します。
(2021年10月28日追記)2021年10月にM1 Pro MacBook Pro 14インチを購入して使用マシンが変わりましたが、こちらでも変わらず快適に動作してます。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro レビュー パッケージ
Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro レビュー 付属品一式
- 説明書類
- Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro 本体
- Thunderbolt 3 ケーブル 0.8m
- 170W電源ユニット
Thunderbolt 3ケーブルが付属してるのも嬉しいし0.8mっていう長さもいい感じ。もう少し短かったら予定してた置き方が出来なくて長めのケーブル買わなきゃいけないところだった。
電源ユニットの大きさと発熱について
冒頭にも書いた通り電源ユニットがデカイんだけど、170Wの電源ユニットということで仕方がないのかなと思う。
同価格帯の他社ドッキングステーションのCalDigit TS3 PlusやAnker PowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dockの電源ユニットも調べた限り大きそうでした。この2製品も検討した上でBelkin Thunderbolt 3 Dock Proを購入しました。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Proに限らず、このクラスのドッキングステーションはMac本体への給電やモニター複数枚や様々な機器への接続をするのでこれだけの電源ユニットが必要になるのも仕方ないのだろうと思うし、それに伴って本体の発熱もある程度仕方のないことと思います。
本体の発熱具合は触れない様な熱さではないけど、ほんのり温かいよりはしっかり温かくて気持ちいいくらい。Macの電源を落としたりスリープしてる時は冷たくなってるけどふつうにMacを使ってるとすごく負荷がかかってる時に限らずそれくらい発熱してる。
上記の2機種も実際に触ってないからどの程度かはわからないけど熱いという声は目につくのでまあそういうもので仕方ないのかなと。
発熱対策にヒートシンクを置くと効果的
で、直ちに心配になるほどではないけどあんまり熱い状態よりはということでヒートシンクを購入してみました。
置いておくだけで放熱が促進されて明らかに温度が下がります。負荷の掛かり具合にもよるかもしれないけど通常時でほんのり温かい程度に。
気軽に置いたりどけたり出来るように両面テープのついてないタイプを購入。
注意 中国向けの3ピンの電源プラグ O2型が入ってた。問い合わせで電源コードのみ交換に。
電源ユニットのサイズだとかプラグの形状だとかも前もって調べて注文していて、3ピンの電源プラグということは画像でも確認してたので変換プラグも合わせて購入したんだけど、
個人ブログやAmazon内のレビューにあった画像ではどれも電源プラグは上の変換プラグで合う形(真っ直ぐのピンが3本のプラグ)だったんだけど、実際に付属してきた電源コードのプラグは画像の通り下の2本が斜めになってる3ピンのモノ。調べたところ中国なんかの海外向けのプラグでO2タイプというらしい。
あとで問い合わせようと思いつつ、今回Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro を導入することで電源タップのコンセントに空きを作って他にしたいということもあったので交換じゃ早くても2、3日遅れるなと思ってその足で近くの家電量販店に変換プラグを買いに行きました。
国内向けの3ピンから2ピンは安いいしいくつかあったんだけど海外向けからの変換というのは一種類しかなく思いのほか高かったんだけど仕方なくこれを購入。
使用に関しては問題なく出来ているけどAmazonを見てみたらプラグの形状を対応させるだけで変圧には対応してないっていう内容があったので念のためBelkinに問い合わせてみました。
Belkin公式サイトのサポートのページからは日本語だと電話のみしか見当たらず、チャットは英語のみ、メールなんかは案内が見当たらなかったので電話で。
Amazonで購入したところ電源コードが海外向けの3ピンだったんだけどっていう話をすると電源コードのみあちらから先送りで交換してくれるということ。
メールで申請フォームのURLが送られてくるので、そこから申請。
で、電話ついでに他のレビューとかを見るとちゃんと国内向けの3ピンが届いてるという声が多かったけど変わったのか、今回がおかしいのか、混在してるのかを確認してみるとAmazonに関しては現在混在しているとのことでした。で、その場合は今回のように問い合わせれば交換対応になると。
なので到着するまでどのタイプの電源コードで届くかわからないというのが実態のようです。あらかじめわかってれば覚悟もできると思うけど、届いてすぐ使えると思ってたのにそうもいかないかもしれないというのは結構残念ですよね。
問い合わせから3日ほどで日本仕様の電源コードが届きました。
8/16の昼に電話をして、電話中に受信したメールに記載された申請フォームに電話を切ってすぐに申請。
届いたのが8/19の夕方でした。製品に入っていた中国使用の電源コードを送り返すレターパックの封筒と一緒に届きました。
宛名のシールなんかも貼ってあったので送り返すのに手間はかかりませんでした。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro レビュー 製品仕様
サイズと重量
サイズ | 198 × 81 × 25mm |
重量 | 422g |
前面 4ポート
Belkin Thunderbolt 3 Dock Proの前面に備わってるポートは、
左から、
- USB-A 3.1 Gen 2
- USB-C 3.1 Gen 2
- UHS-II SDカードリーダー
- オーディオジャック (イン/アウト)
USB3.1 Gen 2は転送速度が最大10Gbps。USB 3.1 Gen 1だと最大5Gbps。
SDカードのUHS-Ⅱ(Ultra-High-Speed II)は、転送速度が最大312MB/秒、UHS-Iだと104MB/秒。
どちらも理論値で、実測したいところですがあまりSDカードやら外付けSSDやHDDなどを使わないので省略。
他の人のレビューなどを見ると概ね好評のように感じました。
あまり使わない分、たまに使うときにサッとさせる前面にポートがあるのはいいですね。
常用する機器はケーブルが邪魔にならない背面に挿したいけど一時的に使うときは抜き差しが楽な前面ポートを使いたい。
一番は外付けのブルーレイドライブに使うと思います。
オーディオジャックは今の所使う予定なし。
背面 8ポート
Belkin Thunderbolt 3 Dock Proの背面に備わってるポートは、
左から、
- USB-A 3.0 × 4
- Gigabit Ethernet
- Displayport (DP 1.4、高解像度モニターに接続)
- Thunderbolt 3 (Thunderbolt 3/USB-Cデバイスに接続)
- Thunderbolt 3 (最大85W、付属のThunderbolt 3ケーブルでご利用デバイスと接続)
- 電源入力 (170W)
僕にとって必要なポートが全部揃ってる。LANポートもあるしUSB-Aも十分な数!今まで使ってたハブにはLANポートがなかったからUSBポートをLANに変換するアダプタを使って有線接続してたので初めからLANポートが付いてるのも嬉しい。LANに限らずこのポートが必要だけどないからアダプタを噛ませてとか接続する機器が多くなればなるほど嵩張りもするし、何かうまく動かない時に問題の原因を特定するのが難しくなるから初めから揃ってるのが一番。
前までメインで使ってたMacBook Proで使うならDisplay PortがHDMIだったらもっと良かったかなとは思うんだけど 冒頭にも書いた通りM1 MacBook Airで使うのでどっちみち必要なさそう。
本来ならDisPlay Portと4のThunderbolt 3 Port 両方のポートから2枚のモニターに4K 60Hzで出力出来ます。1枚だったら8K 30Hz、5K 60Hzにも対応!
そして5のThunderbolt 3 Portから接続するデバイスには最大85Wで給電。Macから伸びてるケーブルはBelkin Thunderbolt 3 Dock Proへの一本のみで済むということ。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro レビュー 使用例 接続してる機器
ハブやドッキングステーションを通しても正常に使えるかなど確認出来ると安心して導入出来るというモノもあるかと思うので背面のポートに接続してる製品を紹介します。
- STREAM DECk XL
- BenQ Screen Bar Plus
【レビュー】BenQ ScreenBar Plus モニター掛け式のデスクライトが超オススメ!5ヶ月使用した感想 - Plugable Display Linkチップ搭載USB モニターアダプタ
【レビュー】M1 MacBook Airから外部モニター2枚に出力!Display Linkチップ搭載のPlugable USB モニターアダプタ 4K対応 UGA-4KHDMI。
以前はSTREAM DECKはモニター背面のポート、Screen Bar PlusはAnkerのUSBハブとそれぞれ接続していたんだけど、M1 MacBook Airを使うようになって外部2枚のデュアルモニターにするには背面のポートを使ってたモニターをPlugableのモニターアダプタを使って繋ぐ必要が出てしまい、USB-Cで繋ぐことで使えていた本体への給電や背面のUSBポートが使えなくなってしまいました。
そこで今回いよいよドッキングステーションを購入しようということになったのでした。
STREAM DECKは公式サイトによるとUSBハブは使用出来ませんと記載がある(リンク先のページの下部、よくある質問 1台のPCにStream Deckを何台接続できますか?の回答部分)のですが、以前のハブの時も、今回のBelkin Thunderbolt 3 Dock Proでも今のところ問題なく使用出来ています。が、環境によっては使えないということもあるかもしれないし、多機能なデバイスなのでもしかしたら特定の機能がうまく使えないなどの問題はあるのかもしれません。
Plugable Display Linkチップ搭載USB モニターアダプタもちょっと特殊なアイテムなのでハブやドッキングステーションからで問題ないだろうかと使い始めは心配してたんですが、USBハブの時も今回のBelkin Thunderbolt 3 Dock Proでも問題なく使えています。ただしこれのためにモニターの繋ぎ方がちょっと特殊になってるので次の項目で紹介しておきます。
M1 MacBook Airから外部モニター2枚出力するために
前の項目で書いたPlugableのDisplay Linkチップ搭載USB モニターアダプタを使った M1 MacBook Airへの外部モニター2枚への出力。
モニターは共ににLGで、
- 35インチ UWQHDモニター 35WN75C-Bをデスク正面に横置き
- 27インチ 4Kモニターをデスク右側に縦置き
普通に考えたら35インチをメインにしてサブで27インチ。運用面でも実際そうなんだけど、接続に関してはちょっと特殊になってて。
普通にBelkin Thunderbolt 3 Dock Pro のThunderbolt 3 ポートから1枚と、
Belkin Thunderbolt 3 Dock ProのUSB-AポートにDisplay Linkチップを搭載したPlugableのUSBモニターアダプタを接続して、そこからもう一枚のモニターに接続するんだけど、
Display Linkで接続するモニターには回転が出来ないっていう制約があって、縦置きが出来ないので、
LG 27インチの方をThunderbolt 3ポートから繋ぎ、35インチの方をDisplay Link搭載のアダプタから接続するという具合になってます。
前面ポートは常用しないけどたまに接続するデバイスに便利
ブルーレイドライブ
もうCDやDVD,ブルーレイディスクなんて使わないという人も多いと思うけど僕はわりとまだまだ購入してる方で。かといってしょっちゅう使うわけじゃないから背面のポートを潰して常時接続しておくような必要はなく。普段は別で収納しておいて使う時だけドライブを取り出して接続するという使い方なんだけど、M-1 Macにしてからは本体のポートが埋まってたので困ってた。Belkin Thunderbolt 3 Dock Proなら前面にポートがあるから接続するのも外すのも楽で助かる。
ブルーレイドライブはこちらの記事で紹介しています。
【レビュー】Macで使いやすいUSB-C対応の外付けブルーレイドライブIO-DATA BRP-UT6CK
Satechi USB-C Apple Watch 充電ドック
Apple Watchの充電も普段は毎晩寝る時に充電しておけば1日持つので仕事場の机周りには据え置きの充電器は用意してなくて。でもたまに仕事場に泊まるときとかもあるので、そういう時はモバイルバッテリーとこのSatechiのUSB-C Apple Watch充電ドックを使ってたんだけど、Belkin Thunderbolt 3 Dock Proの前面ポートが使えるようになったからモバイルバッテリーを取り出す必要も無くなった。
Apple Watchに限らず頻繁に充電するわけでもないしUSB-Cでもない充電機器とかはケーブルが邪魔なのでデスクに据え置かないでモバイルバッテリー経由にしてるものが結構あって、ケーブルだけ手近なところにあればここから充電出来るようになったのは便利。
Bluetoothキーボードやマウスも充電しながら使いやすい
Bluetoothのキーボードやマウスも充電が切れて充電しながら使いたい時なんかに正面にポートがあるとサッとケーブル取り出してすぐ充電しながら使えて便利。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Proの使用感
ここまで紹介してきた使い方で1週間ほど使ってきました。
使用感はとても良好で、Display Linkを使ったディスプレイの出力とかちょっと特殊なこともしてるけど再起動やスリープからの復帰などの動作も安定。前はUSB-Cハブだったりモニター背面についてるUSBポートだったりに接続してるものが散らばってて、長く使っててふと配線をいじる時なんかにはどういう配線になってるんだっけってパッと思い出せなかったりもしたんだけど一箇所に集まってわかりやすくなったし整えたりもしやすくなった。
前面のポート類も便利だし、外部接続の機器が今までよりもより気軽に使いやすくなって最高。
Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro本体も単なるハブじゃなくてむしろこれがマシン本体なんじゃないかっていうカッコ良さ!
前々から欲しいなという気持ちはありつつ急ぎでもないし、という中いよいよポートが足りなくなって満を辞してという感じで購入したんだけどほんと買ってよかった!と思うし早く買えばよかったと思ってます。
今後も接続する機器が変わったり、良くも悪くも何か思うことがあれば追記していきます。
M1 Pro MacBook Proでも快適に使用出来ています。2021年10月追記
この記事を書いた時点ではM1 MacBook Airで使用していましたが、2021年10月に発売になったM1 Pro MacBook Pro 14インチを購入してマシンが変わりました。
M1 MacBook Airでは外部ディスプレイが1枚までしか対応していなかったのでUSB-Cから1枚と、USB-AにDisplayLinkのアダプタを接続して外部ディスプレイ2枚に出力していたけど、M1 Pro MacBook Proでは複数ディスプレイ出力に標準対応したので普通にUSB-CとDisplay Portから出力出来るようになりました。
Display Linkからだと何かと制限もあったので普通に出力出来るようになって快適に。
M1 Pro MacBook Proをスリープと復帰を繰り返したりしても即座に反応していて動作も良好です。
3ピンの電源プラグを2ピンに変換するアダプタ
台湾など海外向けの電源コードが入ってた場合は問い合わせから連絡で交換してもらえるけど、急ぎで使いたいと言う場合には↓のアダプタでも。
記事内で紹介している、
- M1 Macで外部モニター2枚への出力を可能にするDisplay Linkチップ搭載のPlugableのディスプレイアダプタの記事はこちら
- Belkin Thunderbolt 3 Dock Proを使用してるデスク環境をまとめたデスクツアー記事はこちら
- M1 MacBook Airで使用してるブルーレイドライブの記事はこちら
- STREAM DECKについては2021年上半期に購入してよかったものの記事で触れています。
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