
Rokid スマートAIグラスをレビュー。Makuakeでプロジェクト開始当日に購入して3月末に製品を受け取り。もう5ヶ月ほどが経ちました。めちゃめちゃいいです。
めちゃめちゃ良いけど、万人に良いかというと別の話で、どんなものなのかわかった上で、こんな使い方をしたいと思う用途があるのか、注意すべき点が許容できるのかということも大事。
僕自身は非常に満足していて手にして以来使わない日はないほどですが、使い始めの頃に便利に感じていた点と今では使い道にもだいぶ変化が出ています。
Rokid スマートAIグラスでどんなことができるのか、注意点、今実際にどんな使い方をしてるのかなど紹介していきます。
Rokid スマートAIグラスでできること

日常使い系のAIスマートグラスの全部入りモデル
グラス系のアイテムでいうとこれまでもXREALのARグラスや関連製品はたくさん紹介してきたし今も非常に気に入って使っていますが、ARグラスやXRグラスと呼ばれてるのは大画面で(見てるかのように)エンタメを楽しんだりPC作業などの用途向け。
Rokid スマートAIグラスのようなAIグラスやスマートグラスと呼ばれて販売されてるのは、XREALなどのようなフルカラー大画面とはいかないものの、その分見た目がより普通のメガネに近くケーブルなども不要な日常使いタイプ。その中でもさらに、カメラの有無やディスプレイの有無などタイプに違いがあります。
Rokid スマートAIグラスはテンプル左にカメラを備え、グリーン単色表示のディスプレイを両眼に搭載。現状のAIスマートグラスとしては全部入りと言える多機能モデル。カメラ付きというのがメリットにもデメリットにもなるスマートグラスですが、思いのほか自然に掛けやすく、AIとの会話、写真や動画撮影、録音、翻訳、ナビ、テレプロンプターなど各機能がどれもとりあえず搭載されてるというよりもちゃんと必要なら実用できる手応えでした。
AIアシスタントが良い
まず搭載されているAIアシスタントがだいぶ良い。音声は自然だし反応も良い。Hi Rokidと声をかけると反応するんだけど、声を張らずにボソボソとハイ、ロキくらいで反応するので使いやすい。声を出したくなければテンプル長押しでも呼び出せる。
テンプル長押しにはAI用のプロンプトをショートカットキーとして登録できて、よく使う作業(翻訳してとか)を入れておくとよりスムーズ。現在は500文字まで登録できるので複雑な指示をショートカットに登録しておいても一発で毎回発動します。↑のツイート内の動画でショートカットの動作やAIの音声など確認できます。
自作アプリが作れる
Rokid スマートAIグラスを購入する時点では、そんなに重視してなかった自作アプリが作れる点、というのも僕自身そういう技術がないし、できたところであまり関係ないかなというところでしたが、いざRokid スマートAIグラスを手にして気に入ってしまうとアプリ作成にも興味が出てきました。試しに開発者用のケーブルを入手してAIにアプリ作りたいと言ってみたら開発環境のインストールからあっという間に済んでしまいました。元々できないことを無理やりやってるわけではなくてRokid自体が「Hi Rokid」アプリ内で開発者モードの設定を用意しています。
僕自身は本当に技術的な知識がないので解説などできませんが、逆にそんな僕でもClaude Codeを使って、ああしたい、こうしたいというだけでアプリが作れてしまうのはめちゃめちゃ面白い。
今では日常使いしてるアプリで使用時間が長いのは自作アプリばかり。それに加えて場面によって純正のAIアシスタントや翻訳、撮影といった機能も使用するといったところです。
自作アプリは動画で紹介してるランチャーアプリなどで最近は少し機能を入れ替えて明るさ調節と音声のオンオフ切り替えなどをしやすくしました。
他にはRokid スマートAIグラスの純正AIではなく、Claude Codeで動かしているAIエージェントにグラスで撮った音声での指示や写真、位置情報などを送ってAIエージェントからはテキストを受け取れるアプリなど。仕事場で動かしていた作業の結果などが歩いてるときにグラスで表示できてそのまま会話できたりと便利です。
あと撮影周りやバッテリーのログなんかもアプリで取っていたり、日常使いしてるからこそ、ここでこうできるようになった方が良いなとかを思いついて、それをアプリにしたり既にあるアプリに機能追加できたりしてとても便利だし楽しい。
カメラ付きスマートグラスの良い点と注意すべき点

カメラ付きスマートグラスはプライバシー問題などの懸念を持つ人も多いものの、気軽な日常の記録用にはとても便利!子供やペットなどとの日常をハンズフリーで撮影する用途にも非常に良さそうです。
109°の超広角カメラなので、写る範囲が広いぶん被写体は小さく写ります。人物を大きく写すポートレートのような撮影や、手元のモノに寄る撮影には向きません。
とにかく綺麗な写真を撮りたいここぞという場面での撮影にはスマホやカメラの方が向いてますが、日常を自分の視点で気軽に押さえておきたい用途にはめっちゃ良い。僕自身はいわゆるライフログ的な(そんな大層なものではないけど何かあるたびに撮っておくと日時と共に記録できて後から振り返る時に便利)使い方です。子供やペットとの日常の撮影などの用途は綺麗にしっかり画角を決めて撮影するのではない代わりに、自然な動作の中でだからこそのブレたりも含めて自然な空気感をとらえた撮影ができます。綺麗な写真とは違っても後々見返したときに自然な姿が思い返せて嬉しいのはこんな日常の写真かもしれません。
アクションカメラなどを身につけてもハンズフリーで撮影することはできるけどスマートグラスほど常にスタンバイとはいきません。日常的にかけておけるスマートグラスなら撮りたいときに身につけてなかったということが減らせると思います。
最近はむやみやたらに写真を撮っておいてもAIに投げてショート動画にしてと言えば勝手に繋いだりもしてくれるので旅先などでも歩きながら気軽に撮っておくと意外と良いなというものが撮れてるかもしれないし、日時を表示できるので後々記憶を辿るときにも便利なんですよね。ここに何時にいるってことはあっちに行ったのは何時かとか。

写真も動画も、縦・横どちらでも撮れるのも特徴。自動水平補正や撮影後のプレビューも。Ray-Ban Metaなどは横型の撮影ができないし、ディスプレイなしタイプのスマートグラスだと撮影後のプレビューが出せません。
と、便利な撮影機能ですが、一方で注意することも。
撮影禁止や撮影が気の引ける場所では、撮影しないのはもちろん、スマートグラスをかけるのも控えた方が無難だと思います。僕自身対面して人と話す場面などは外すことも多いです。撮影時には光るとはいえ、そもそもカメラが向いてることを嫌がる人は居ると思うし、嫌がられるかもしれないと思うくらいならグラスを外しておいた方がこちらも気持ちよく過ごせます。
とはいえ視力的な面でスマートグラスを普通にメガネ用途でも使いたい時に、周りの目が気になって外さないといけないというのは(別に外さないといけないことはないので本人の気持ち次第ですが)非常に面倒だろうなとも思います。普段のメガネとしてではなく、スマートグラスと普通のメガネを使い分けなきゃいけなくなってしまいそう。
そういった点では圧倒的にカメラなしの方が使いやすいのは明らか。カメラなしタイプではデザインもおしゃれなEven Realities G2(Even G2)が人気。
盗撮問題に関して言えば、着用側の視点でいうと、そんな気がなくともそう思われるかもしれないという時点で盗撮を疑われかねない場面では盗撮目的でない撮影はおろか着用自体に気が引けるし、撮影すればLEDが点灯して撮影したことは明らかなので、構えていてもただ見ているだけかもしれないスマホよりむしろ気持ち的に難しいんじゃないかと思う(本当に盗撮意図のある人はそれでもするんでしょうが)のが正直なところ。あくまでグラスをかけてる側で盗撮意思のない立場としての僕はこんな気持ちですっていう話です。
もちろん撮られるかもしれない側からしたら関係ない話なのは承知。ただ、撮影時にはLEDが点灯することや、カメラを覆うと撮影できないようにコントロールされていることなどは共通認識として浸透して欲しいと思うしメーカーは今後も足並みを揃えて欲しいなと思います。その上ででも何らかの手段でLEDが点灯しないようにしてるんじゃないかと疑われたり、実際にそういう手段を取れる人もいるかもしれないので、かける側としては疑われかねない場所ではかけないが無難だなと思います。僕で言えば、電車の中や、対面して人と話すような場面では外すことが多いです。
安全面での注意点

カメラ周り以外に気をつけた方が良いなと思うのが突然視野に通知などが飛んでくること(通知を出さないとかコントロールはできます)。ディスプレイ付きスマートグラス全般に言えると思いますが、Rokid スマートAIグラスで言えば通知はそんなに大きな表示ではないんだけど、とはいえ一瞬注意を持っていかれるので。特に明るさが強いとより周辺が見づらくなります。指2本でスライドして明るさを調節できるアクションが設定できるので周辺の明るさに合わせてちょこちょこ輝度の調節をすると良いです。
僕は電車や徒歩移動なので運転しながら使う場面がありませんが、特に、何かしら運転する時などは通知を切っておいたり明るさを気にしたりとより注意が必要・あるいは外した方が良さそうです。
一見、普通のメガネの見た目。スマートグラスってバレる?

また本当に普通のメガネのように見えるのかという疑問の声も見かけます。最近のRokid スマートAIグラスや多くのスマートグラスは本当に一見普通のメガネであると共に、とはいえよく見ればただのメガネじゃない「何かしらができるやつ」なんだろうなという風には見えると思います。
角度によってディスプレイに当たる部分はフィルムでも貼ってあるかのように見えるし、また角度によって何かまでは読み取れずとも緑色の表示が見えたりもします。ただすれ違う程度でなく、一定時間顔を合わせてたりして、特に何か表示をしてるなら普通のメガネじゃないなとは思われそうです。
ただ、それがダメかというと、スマートグラスであることを隠したい人にとってはダメだろうけど、そうとばかりは思いません。
僕自身はスマートグラスの見た目は大事ですが、おしゃれであるに越したことはないものの、そうでなくともおかしなモノを着けてると思われない程度に自然に見えれば、何らかの機能があるとか撮影機能があることがわかっても構いません。バレたくないのではなくてあまりにも目をひくものを着けたくないだけです。バレないのが大事という気持ちの人にはカメラやディスプレイなしタイプが良いと思うけどもちろんそれだけの機能とトレードオフ。
実際にどの程度の感覚で着用できるかといえば、この5ヶ月ほど使用していて、すれ違う人から二度見されたり凝視されたりしていると感じたことはありません。気づいてる人はもちろんいるだろうけどバレたくないわけじゃないと書いた通り、特に凝視されるわけでもなく心の中で何かかけてるなと思われてる分には別に気になりません。
また3回ほどRokid スマートAIグラスのユーザーが集まるイベントへ参加する機会があり、グラスをかけてる人だらけでしたが、意識しないとみんながかけてるのがRokid スマートAIグラスであることを忘れてしまうくらいには普通のメガネに見えていました。みんな常日頃メガネなしや普通のメガネの自分を知っているからRokid スマートAIグラスをかけた自分を鏡で見れば違和感を持つかもしれませんが、初めて会う人がRokid スマートAIグラスをかけていたところで特に違和感は感じないように思います。
見た目で言えばスマートグラスとバレることや形よりも指紋の目立つテカテカした素材感だけが気になります。マット調ならよかった。
バッテリー問題の実態
Rokid スマートAIグラスについてWebで情報を検索するとネガティブな部分としてはバッテリー切れが早いというのが目につきやすいです。
これは実際本当で、それなりに機能を使っていると2、3時間でもだいぶ減ります。翻訳で2.6時間ほど使用でき、録画が一番消費が大きく6月ごろの計測当時フル充電から30分ほどで自動でシャットダウン(0%になる前にシャットダウンしていた)するほど。
それは使い物にならないと思われるかもしれないが、消費が早い代わりに充電も早い。0から100%までで37分で充電できました。一番消費の大きい録画中でも、充電しながらならバッテリー残量は減らなかったので、充電しながら使うのが許容できるならそれも良いし、タイミングを見て隙間時間で充電するでもだいぶ使用時間を伸ばせます。

Rokid カプセル充電器がめちゃめちゃおすすめ

モバイルバッテリーでも使いながら充電できるが、オプション品のカプセル充電器は嘘のように重さを感じないので使用感としてはめちゃめちゃおすすめ。
普通に街を歩いていて、あるいはイベントで翻訳しながら話を聞きながら、バッテリーが減ってきたなと思ったらこれを取り出して、メガネをかけたままマグネットでカチッとくっ付ければそのまま使用してる機能が中断することなく充電できます。

一点問題は、充電中は緑のLEDが点灯すること。僕自身はスマートグラスなのがバレるのは構わないが、録画してないときに録画中と勘違いされるのは避けたいなと思うので、充電中のLEDを消灯できる設定は欲しいなと思います。
ポータブル充電ケースは家の充電場所にしてる

同じくオプション品のポータブル充電ケース。
ポータブルとはいうけど出先では使いながら充電できるカプセル充電器の方が便利に思うので、合わせて持ち歩く必要は感じません。ただケースに入れるだけで充電できるのは便利なので、僕の場合は家での充電場所のような用途になっています。

とにかくバッテリーが持たないのは確かなので、充電の仕方は考えないといけなくて付属のケーブル一本では持ち運び忘れたり置き忘れたりするとおしまいなので、開発者ケーブルやカプセル充電器、ポータブル充電ケースなどをうまく置く場所を考えたり持ち運んだりして自分にとって使いやすい方法を考えるのが大事かなと思います。
Rokid スマートAIグラス 製品仕様

製品仕様を先に紹介することが多いですが、今回は気になるかなと思った内容を先に紹介したので最後に付属品などさらっと紹介して終わろうと思います。
| ブランド | Rokid |
| 製品名 | Rokid スマートAIグラス |
| 重量 | 49g |
| フレーム素材 | TR90高分子チタンプラスチック(ヒンジ:チタン合金) |
| SoC | Qualcomm Snapdragon AR1 |
| RAM | 2GB |
| ROM(ストレージ) | 32GB |
| 無線LAN | Wi-Fi 6 |
| Bluetooth | 5.3 |
| ディスプレイ | 両眼 Micro LED(回折光導波路技術) |
| 明るさ | 最大1,500ニット |
| 解像度 | 480×400 |
| ディスプレイ視野角(FOV) | 30° |
| マイク | 4箇所(指向性マイクによる音声拾音) |
| スピーカー | 2箇所(高解像度指向性スピーカー) |
| カメラセンサー | Sony IMX681(1,200万画素) |
| カメラ解像度 | 3,024×4,032 |
| 絞り値 | F2.25 |
| カメラ視野角(FOV) | 109° |
| バッテリー容量 | 210mAh(20分で80%充電・ポータブル充電ケースでフル10回分) |
| テンプル長 | 155.5mm |
| ヒンジ間距離 | 146.3mm |
| レンズ幅 | 49mm |
| フレーム高さ | 44.4mm |
| 防水 | IPX4 |
| 対応OS | Android 10以上 / iOS 16.0以上 |


付属のケーブルはピンが3本で充電専用のマグネット式。アプリ開発などに使えるのは5ピンの開発者用ケーブル。

充電はマグネット式。ケーブル一本しかなくて持ち運びもしようとすると不便なので充電目的でも5ピンの開発者ケーブルがあった方が複数場所や持ち運び用など使い分けられて便利。

鼻あてが装着済みと小型の2サイズ。僕は装着済みの方は大きすぎたので小型に付け替えました。
Rokid スマートAIグラスはこんな人におすすめ
Rokid スマートAIグラスをレビューしました。
機能全部入りの日常使いタイプのAIスマートグラスということで、最新のスマートグラスの各機能を体感したい人やそれらの機能が役立ちそうなライフスタイルの人、そして記事内で取り上げたカメラ付きスマートグラスの使いづらいポイントなどの注意点も知った上で欲しいと思う人におすすめ。
カメラなしやディスプレイなしなどのAIスマートグラスが他にもあり、それぞれの良いところも悪いところもあり、何が合うかは何を重視するか次第。特にデザイン面ではEven G2の方が明らかにかっこいいなと思うしそっちを選ぶ人の気持ちもわかります。が、使いづらい場面があっても既にこのタイプを使ってしまってる以上、僕はやっぱりカメラもディスプレイも欲しいなと思います。


