Shokz のオープンイヤー 完全ワイヤレスイヤホン OpenFit (オープンフィット) をレビュー。Shokzから製品をご提供頂きました。
抜群の装着感で1日中つけてられる完全ワイヤレスイヤホン。耳をふさがないオープンイヤー型でかつ音の良さにもこだわられています。デザインも好み。めちゃめちゃ良いです!
遮音性が必要ならカナル型の方がいいけど、OpenFitも音漏れは控えめ。
オープンイヤー型で音の良い完全ワイヤレスイヤホンを探してる人、カナル型の装着感が苦手な人、仕事をしながら、家事をしながら、など「ながら聴き」用途におすすめ。
さらに記事内でも紹介していますが、アプリやファームウェアのアップデートも継続されていてデメリットに挙げていた項目も改善されていマルチポイント接続にも対応!最高です。
Shokz OpenFitのメリット・デメリット・製品仕様や特徴、実際の使用感を紹介します。
現在GREEN FUNDINGでクラウドファンディング中です。
Shokz 完全ワイヤレスイヤホン OpenFitは、クラウドファンディングが終了して現在は一般販売中です。
Shokz OpenFitの評価
メリット
- 耳をふさがずに使える
- 付けてるのも忘れる快適な装着感
- オープンイヤー型とは思えない音の良さ
- 一回のフル充電で最大7時間使用(ケース込みで最大28時間)
- 5分の急速充電機能
- 音漏れもオープン型にしては控えめ
- IP54防塵防水性能(イヤホン部分)
- アプリでカスタマイズ可能
- デザインがかっこいい
- 2年保証
- マルチポイント接続に対応
アプリ対応はレビュー時点では未対応ですが一般販売後に正式対応予定のようです。
アプリも一般販売開始に伴い正式に対応になりました。
デメリット
マルチポイント非対応
アップデートで対応しました- ワイヤレス充電非対応
イヤホンのタッチ操作で音量操作が出来ない
アプリのアップデートでカスタマイズで対応可能になりました。- 少々の音漏れや騒音の中での聴きづらさなど遮音性の無さ
4つ目に関してはオープンイヤー型なので当然で、その割に音漏れは抑えられていると思います。ここが問題になる人はそもそもオープンイヤー型を選ばないと思うけど念のため程度です。
一方でマルチポイント、ワイヤレス充電、タッチ操作での音量操作はできないのがとても残念。
ただ上記を踏まえても、用途に合っていればとてもおすすめできるくらい気に入っています。
アプリが一般販売後に正式に対応になりました。デメリットにも挙げていたタッチ操作による音量調節の不可などが改善されて、タッチ操作に音量調節を割り当てられるようになりました。さらに公式サイトによるとマルチポイント接続も可能になるよう取り組んでいるそうです。期待が高まります。
Shokz OpenFit 本体と付属品一式
- Shokz OpenFit 本体
- USB-C to Aケーブル
- 説明書
Shokz OpenFit 製品仕様
充電ケース サイズ | 65.80mm x 65.6mm x 27.0mm |
重さ | ケース+イヤホン73.85g±1 イヤホン片側 8.3g±0.2g ケースのみ 57g±1g |
防塵防水性能 | IP54 (イヤホンのみ) |
バッテリー駆動時間 | 7時間(イヤホンのみ) 28時間(充電ケース併用) |
充電時間 | 1 時間(イヤホン) 2時間(充電ケース) |
待機時間 | 最大10日 |
充電ポート | USB Type-C |
電池容量 | 58 mAh(イヤホン)、 600 mAh(充電ケース) |
最大充電電圧 | 5.0V ± 5% |
Bluetooth バージョン | Bluetooth 5.2 |
互換コーデック | SBC、AAC |
無線通信距離 | 10m |
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
素材 | PC、シリコン |
コマンドコントロール | タッチパッド |
周波数帯域 | 50Hz~16kHz |
感度 | 95.5 ± 2.5dB |
EQ機能 | アプリ対応 |
マイクタイプ | デュアルノイズキャンセリングマイク AIコールノイキャンセリング |
マイク感度 | -38dB ± 1dB |
Shokz OpenFit 操作方法
基本操作
左右どちらかのイヤホンを2回タップ | 再生 / 一時停止 |
左のイヤホンを3秒間タップしたまま | 前の曲へ |
右のイヤホンを3秒間タップしたまま | 次の曲へ |
タッチ操作は誤操作防止か、単純にタップするだけでは何も起こらず2回タップとか3秒長押しで操作。残念なのが音量操作が出来ない点。スマホなど再生してるデバイスで直接操作しないといけません。
現在サンプル版で先行して使わせて頂いていて、アプリが使えていません。今後アプリが対応することでイコライザ調節などが出来るようですが、ボタン周りのカスタマイズで音量調整が出来るようになってくれることを期待します。
正式にアプリがリリースされました。期待通りボタン周りのカスタマイズで音量調整の項目が加わりました!記事を出す前に、その予定がないか尋ねたんですが、その時には特に明言してもらえなかったので諦め気味だったのですがいざリリースされたら出来るように!これは本当に嬉しい!
ペアリング
初回はケースを開くとすぐにペアリングモードに。その後ペアリングし直すときはケースに収めた状態でイヤホン両方のタッチパッド(ロゴの辺り)を長押しするとペアリングモードになります。
マルチポイント接続は非対応
マルチポイント接続は非対応です。これもとても残念。
2023年8月のアップデート時の公式サイトでの告知より、現在マルチポイント接続への対応に取り組んでいることが発表されました。期待!
Shokz OpenFit 使用した感想
ここからはOpenFitの特徴を実際に3週間ほど使用しての感想と共に紹介していきます。
充電ケースはさらさらとした手触り、ツヤのないマットな質感。
イヤホンのみで最長7時間使えて、ケースと合わせると最大28時間使用出来ます。5分の充電で1時間使える急速充電に対応しているし、1時間ほどでフル充電。
最近は日中仕事場で朝から晩までほとんどずっと付けていて、来客時とか何かのタイミングで外してケースにしまうことがあれば使うときはずっとバッテリーが持つし、人と会わずに1日ずっと作業してる時なんかは夕方から夜にかけてくらいで切れたりもするんだけど、まあ充電も出来るし、十分に長時間もってる感じです。
とにかくそれくらい長く付けてられるくらい快適。今までもこれは耳が楽だから快適と思ったイヤホンはいくつかあったんだけど、その点に関しては僕の中ではOpenFitが一番だと言いきれます。
1日中使える快適さ
イヤホンは片側8.3gという驚異的な軽さ!オープンイヤー型イヤホンに最適なデザインと素材を追求したそう。
耳にかかるフックの部分は0.7mmの超極細の形状記憶素材を内蔵しているそう。伸ばしたり曲げたりしても元に戻ります。人間工学に基づいた設計だそうで耳の形に自然に優しくフィット。
本当に負担なく自然に、でもしっかりと耳にかかっていて、物理的に何かで動かそうとしない限り全然外れない。
付けたまま寝ても横向きに寝て下側に来た方は朝起きたら外れてたけど反対側や、上を向いて寝てたときは両方つきっぱなしだったくらい外れないし。朝起きた時には外れてると思って探しても見つからないと思ったらまだ付いてたっていうくらい付けてるのを感じさせません。
また、ブルーライトカットのメガネやマスクと一緒でも問題なく付けていられます。流石に外すときはマスクの紐なんかで引っ張る感じになれば外れます。
オープンイヤー型というタイプも1日中使うような用途に合ってると思います。周りの音を遮断したい時や一切の音漏れをさせたくない時なんかはカナル型の方が合ってると思うけど、1日中付けてるなら周りの音が聴こえるようにとか、開放感も必要に思います。
OpenFitもスマホで使う人が多いかなと思うけど、僕は外出用のイヤホンは耳栓用の役割も求めるのでノイズキャンセリングのあるAirPods Proをつけていて、テスト用に初めにiPhoneで数日使用した後はOpenFitは仕事場のMacのイヤホンにしています。
仕事をしながら、家事をしながら、周りの音も聞けるようにしておきたいという用途にオープンイヤー型が合っています。
通話にはAIコールノイズキャンセリング技術を採用して雑踏の騒音などをノイズキャンセリングしてクリアな通話が出来る機能が備わっています。
また、完全ワイヤレスイヤホンは片方のイヤホンにそれぞれ1基ずつマイクが備わっていることが多いですが、OpenFitは2基ずつ搭載して、1つは通話時の集音、もう1つは外部の環境音をとって声と周囲の騒音を分析して聞き取りやすく伝える目的に使われてるそう。
音声入力もスムーズ。
驚きの高音質を実現するための二つのテクノロジー
そしてやっぱりイヤホンだから肝心なのは音質ですよね。
耳に挿し込むカナル型とは違い、耳元で鳴っているオープンイヤー型。どっちがいいかは好みや用途の問題だけど、音の良さという部分ではオープンイヤー型というとどうしてもそこまで期待出来ないイメージがありました。特に低音は物足りないものでした。
ただ最近はオープンイヤー型とは思えない高音質なイヤホンも登場しています。OpenFitも本当に音が良くて、低音までしっかり出ています。
以前は同じShokzの骨伝導イヤホン AeropexやOpenCommなんかが耳を塞がないのにこんなに音質がいいと驚いたもので、骨伝導とオープンイヤー型とで比べるのもアレですが、OpenFitはさらに格段に良いです。
カナル型で音質重視の良いイヤホンにまでは及ばないのは仕方のないことだけどオープンイヤー型でこんなにというほど重低音も感じられて、耳元でスピーカーが鳴っている感じ。
この高音質さやリスニング体験を実現するために使われているのが、OpenFitのために全く新しく作られたという「DirectPitch™テクノロジー」と「Shokz OpenBass™」。
Shokz 公式サイトによると、
DirectPitch™テクノロジーとは
際立つ高音、クリアな中音、そして迫力ある低音の完璧なバランスを実現し、プレミアムなオーディオ品質を可能にします。音源と人の耳の距離と角度から音を最適化させ、逆位相を利用して外部への音漏れを減らすことで、耳に向けた方向の音圧を相対的に大きくさせるとともに、耳道の他の方向の音圧を相対的に小さくします。これにより、使用者はイヤホンを耳に入れなくても音を聴くことができ、同時に音漏れを減らし、プライバシーを保護する利点があります。
https://greenfunding.jp/focal/projects/7777
だそう。反相波を利用して耳へはしっかり音を届け、外部へはの音漏れを減らしてくれるということのよう。
オープンイヤー型な以上音漏れは当然ありますが、確かに控えめだと思います。使い方や場面にもよると思いますが、普通に聴く音量で何を聴いているのかわかったり周りに迷惑になるような音漏れはしない印象です。
Shokz OpenBass™ とは
真のオーディオ体験のために、Shokz OpenBass™は、低周波の振動を覆い隠すことなく、直接耳に向かって伝える独自の低周波強調アルゴリズムを採用しています。ダイナミックレンジコントロールは、リアルタイムでEQ(イコライザー)をダイナミックに調整し、どのような音量でも豊かで自然なリスニング体験を提供します。
https://greenfunding.jp/focal/projects/7777
こちらも耳まで距離のあるオープンイヤー型でも低音を響かせてくれるためのもののよう。確かに小さな音量でも低音までしっかり聴き取れました。
Shokz アプリでイコライザやボタン設定のカスタマイズに対応。
他にアプリからOpenFitのファームウェアのアップデートも行えました。今後も継続的にアップデートがありそうなので期待が持てます。特にマルチポイント接続への対応に期待しています。
実は今はiPhoneよりもMacで使用しているので、マルチポイント接続に対応してiPhoneでも使用できるようになりたい。
ちなみに、iPhoneと接続して、アプリでボタンカスタマイズをして、Macで接続し直すと、ボタンカスタマイズした設定のままMacで使用出来ました。
マルチポイント接続で2台のデバイスと同時に接続出来る
2023年8月30日にアップデートで待望のマルチポイント接続に対応しました。
iPhoneとMacBookで繋げるようになって仕事中これ1台で大丈夫に!最高です。
Shokz OpenFit レビューまとめ
Shokz OpenFitをレビューしてきました。
- 耳をふさがない
- フィット感
- 長くつけても負担にならない
- 周りの音が聴こえる
- 通話性能
などの色んな快適さと共に、音の良さも両立させたオープンイヤー型イヤホン。デザインも好み。
残念なのはイヤホンのタッチ操作で音量操作が出来ない点とマルチポイント接続やワイヤレス充電が出来ない点。めちゃめちゃいいと思ってるからこそ余計に残念に感じるけど、それを踏まえても本当に良いです。
イヤホンのタッチ操作での音量操作の対応も行われたし、マルチポイント接続対応へのアップデートにも取り組んでいるという発表もあったし売っておしまいじゃないところに期待も好感も持てます。
周りの遮音性が大事だったり、音漏れを一切したくないとか、そういう人にはカナル型が合ってると思うけど、
耳をふさがないことや周りの音が聞こえること、装着感の快適さ、そういうオープンイヤー型ならではの部分が求めてる用途に合っていて、なおかつ音も良いイヤホンを探してる人にとてもおすすめ!
諦めていたタッチ操作での音量操作やマルチポイント接続にもアップデートで対応されて本当に最高。今後もアップデートで何か良くなることがあるのか楽しみです。
現在GREEN FUNDINGでクラウドファンディング中です。
Shokz 完全ワイヤレスイヤホン OpenFitは、クラウドファンディングが終了して現在は一般販売中です。