iPhoneやMac、そのほかApple製品を購入するときに迷うのがAppleCare+に入るべきかどうか。僕は基本的に入らない方なのですが、入らない理由が大きく4つあります。
- 料金が高い
- 最悪保険なしで故障したりしても人生に大きな影響が出るほどの損害ではない
- 保険に入っていても自分での負担金も必要
- 実際にAppleCare+に入っておけばよかった!と思うトラブルが起きたことがない
以上の理由でもうずっとたくさんのApple製品を使ってきてる中AppleCare+に入ったことは一度もありません。ドコモなどのキャリア保険も同様にありません。
そんな中、これだったら入ってもいいかも!と思ったのが「モバイル保険」
- 月々700円で3台までのデバイスに保険がかけられる
- 年間最大 100,000円 (副端末は30,000円) までの修理費用を補償
700円で複数のデバイスにかけられて、保障金額内で修理ができれば自己負担額なし。買うたびにそれぞれのデバイスで加入の決断を迫られるAppleCare+よりも入りやすいし、買い替えなどで保障端末を変えることも出来るので常によく使う3台にだけ保険をかけられます。
申し込みも、トラブルがあった時の請求もWebからで簡単。
こんな保険あったんですね。自分でも入ろうと思って色々詳細を調べたのでモバイル保険のメリット・デメリット、AppleCare+との比較などまとめてみました。
AppleCare+とは
まずは先にAppleCare+について。検討していた頃は詳細を確認したけど入るのを見送ってるうちに忘れてしまったとか、無償のAppleCareと混同している場合もあると思うのでサッと確認用に。
AppleCareとAppleCare+の違い
Apple製品は購入すると「AppleCare」という1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートが無料でついています。
「AppleCare+」に加入するとこの期間を伸ばし、「AppleCare」をさらに拡充されたサービスを受けられます。
さらに盗難・紛失に対する保証のついたApple Care+盗難・紛失プランも。保証対象が広くなる分料金もさらに少し高くなります。
AppleCare+ で受けられるサービス・メリット
- バッテリーの無償交換
- iPhone エクスプレス交換サービス
- 過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(利用回数制限なし)
- テクニカルサポートへの優先アクセス
- Apple認定技術者によるサービスとサポート
以前は過失や事故による損傷に対する修理・サービスは年に2回まででしたが、2022年9月に無制限に切り替わりました。
AppleCare+ のデメリット
AppleCare+のデメリットと言えるのが大きく2つ
- 価格が高い
- デバイス1台ごとにApple Care+の契約が必要
2つしかないけど、念のために入っておこうかなという保険としては結構キツイ部分です。
AppleCare+の料金
- AppleCare+ for Mac
- AppleCare+ for iPad
- AppleCare+ for iPhone
- AppleCare+ for Apple Watch
- AppleCare+ for Apple TV
- AppleCare+ for HomePod
- AppleCare+ for Headphones
AppleCare+の料金はデバイスの種類やプランによって違いがあるのでApple公式の各ページへのリンクを掲載しました。サービスの詳細についても確認できます。
総じて毎月の支払いとしては決して安くない料金がかかります。
Macだと年間で1〜3万円、iPadは2年で1〜2万円、iPhoneは2年で25,000〜30,000ちょっと。僕の感覚としては、リスクの大きい使い方をしている端末にこれだけは、という思いでかけるお金としては無理はないものの、Appleデバイスが増えるたびに全部にAppleCare+をつけるのはキツイなと思ってしまいます。
Apple Care+は必要?
iPhoneをきっかけにiPadやMac、Apple Watchなどを買い足していき、新機種に買い替えもし、と複数のApple製品を使ってる人は少なくないと思います。必要になるかわからない保険を、デバイスの数だけかけてたら、たまたま自然故障が起きてApple Care+に入っておいてよかった!と思う以上にApple Care+代金もかさんでしまいそう。
僕自身かなり多くのAppleデバイスを使ってるほうで、iPhoneはここ数年毎年1台買ってメイン以外も下取りに出さず使い続けているし、仕事場と家にMacBook ProとAirを置き、iPadは3種類、Apple WatchやAirPodsも複数、合わせて10台以上のAppleデバイスを現役で使っています。過去に使っていたけど使わなくなった機種もあるのでもっと多くの製品を使ってきました。
この中でトラブルがあったのは、iPhone 4の液晶を落として割ってしまったのが1回、あとはAppleで問題があったからと保障プログラムがあってApple Careと無関係に無償で交換などが行われたのが2回。それだけです。製品側に問題があれば1年という期間に限らずAppleはちゃんと対応してくれるし、修理サービスプログラムが出るものも。こういう点もAppleを信頼してるポイントです。
この記事を書いてる2023年7月時点で、いまだにiPhone 6S Plusも使っていたり(バッテリー交換は2回しました)、2018年くらいのデバイスは複数使ってたりと、長めに使ってる機器もある中で自然故障などは全然起きていません。
あまり過酷な環境で使ってるのでなければ自然故障はかなり少ないと言えるんじゃないかと思います。こういう具合なのでApple Care+は特に入ろうと思ったことがなかったし、入っておけばよかったと後悔したこともありませんでした。
とはいえ、当然偶然トラブルが起きる可能性もあるし、屋外など過酷な環境での使用が多い人は普通よりも損傷や故障がおきやすいでしょう。落として割りやすいとかよくモノを壊すという人も自覚があれば保険をかけておくのはいいと思います。
そしてそんな人にも今回紹介するモバイル保険はおすすめできると思います。
モバイル保険とは
今までにトラブルが起きたこともないし必要になったこともほぼないからAppleCare+には入ってないと書きましたが、当然今までになくても今後トラブルはいつ起きるかわからないし、良い条件であれば入っておきたいのも本音です。
今回、さくら少額短期保険の保険サービス「モバイル保険」でこれはいいかもと思ったのが、たった月額700円で3台までのデバイスに保険がかけられること。しかもその3台も契約の途中で他のデバイスに切り替えたり出来るんです。
少額でも1台1契約で何台も契約したら毎月結構な出費になります。モバイル保険なら年間で1万円もかからずに、最大3台までのモバイル機器に保険をかけられるから、使用頻度が高いとか、故障や損傷のリスクも大きい使い方をしているとか、トラブル時の費用が痛い機器に保険をかけて、新機種への買い替えの際には使用頻度が落ちた機器の枠を新しい機器へ移せます。
年間1万円もかからずに3台までの機器の最大10万円の修理代金を補償。こんな保険ならむしろ入っておいたほうがいいなと思いました。
こちらも詳細をまとめます。
モバイル保険のメリット
1契約で3端末まで補償可能
モバイル保険はわずか月額700円で3台まで保険がかけられます。すでに紹介したAppleCare+やそのほかdocomo smart保障サービスやau故障紛失サポート、SoftBank 安心保障パックプラスなどどれと比べても割安だし、モバイル保険の他はどれも1台ずつの契約。
1台あたりのコスパがいいだけじゃなく、複数の機器を長く使っていく中や買い替えなどで使用頻度の減ってきた機器にはいつまでも保険をかけておくことはないし、使用頻度が高かったり使い方の荒くなりそうな機器、紛失の心配のありそうな機器にはしっかり保険をかけてと使い分けられます。
画面割れや本体の破損、故障、水濡れ、修理不能端末、盗難などが補償対象
補償の範囲に関しては、紛失が保障の対象外なことに注意。Apple Care+にある一定以上バッテリーが消耗した際の無償交換もありません。
そのほかの画面割れや本体の破損、故障、水濡れ、修理不能端末、盗難などは全てモバイル保険の補償対象。
特に修理不能端末が対象になるのはモバイル保険だけ。Apple Care+やキャリアの保険では補償対象になりません。
また、外装破損、水没、盗難も他の保険サービスでは保障対象外になっているものもあります。モバイル保険なら全部補償対象。
年間最大10万円まで補償 (主端末・副端末/修理可能・不能あわせて)
肝心の補償内容ですが、月額700円で3台のうち1台を主端末、2台を副端末として設定し、主端末は最大100,000円、副端末は2台合わせて最大30,000円までなら何回でも修理費用を補償してくれます。Apple Care+や他の保険サービスでもよくある自己負担額もありません。
現在iPhoneの無保証の修理はどの機種でも概ね100,000円以内におさまります。
また、全損や盗難などでの修理不能品に関しては、主端末 25,000円、副端末 7,500円の修理不能保険金として支払われます。
すでに書いた通り、元々自然故障もそんなに起きるものじゃないから掛け捨てになるかもしれないけど、年間8,400円なら何年かの中で1回役立てば十分。もちろんもっと助けてくれるかもしれないけど、ずっとトラブルが起きなくてもそれはそれで何よりと思える金額だと思います。
1年の間に何台も壊れてしまうことは少ないと思うので、副端末はリスクの少ない物がたまたま壊れてしまった時に補償があってよかったというようなものに、リスクの大きいものは主端末にするような使い分けが良さそうです。
主端末クラスの保証が欲しい機器が複数あるならモバイル保険を複数契約してもいいですね。なんせモバイル保険は補償対象の機器が幅広いんです。
Appleデバイス以外も!モバイル端末全般を補償
モバイル保険は無線通信可能なモバイル機器すべてが補償対象となるのもポイント。Wi-FiかBluetooth通信が出来る電子機器すべてが対象です。
だからAppleデバイスに限らず、Androidなどのスマホ、タブレット、Windows PCはもちろん。Nintendo Switchなどのゲーム機、音楽プレイヤー、ワイヤレスイヤホンやスピーカーなどなどたくさんの機器に保険をかけられます。
1契約で3機器を月額700円だから複数契約も全然現実的です。
購入後1年以内なら加入出来る
Apple Careは購入後30日以内、docomo smart保障は購入後14日以内、au 故障紛失サポートは購入時のみ、Softbank あんしん保障パックも購入時のみ、と、保険サービスは加入出来るタイミングが限られています。
モバイル保険なら購入後1年以内なら保険に加入できます。さらに1年を過ぎてもメーカーやキャリアの補償の切り替えであれば加入が可能になっています。
購入当時Apple Care+には入らなかったけどモバイル保険ならいいかも!という時に1年以内なら入れるというのは嬉しいですね。
幅広い修理に対応
修理自体はどこのお店で修理サービスを受けても大丈夫です。
Appleなどメーカー正規の修理サービスを利用するなどしてしっかり直しましょう。
メーカーや通信キャリアの提供する有償サービスを利用して追加の費用が発生する場合も利用できます。
保険金請求はWEBで簡単申請
保険金の請求はオンライン上で簡単に申請できます。
故障端末を撮影し、修理を終えたあと修理業者から領収書と修理内容が明記されたリペアレポートを取得し書類を撮影。モバイル保険のサイト上のマイページから必要事項の入力と写真のアップロードをするのみで申請が完了。
申請翌営業日から最短2日で審査完了、最短5営業日でお支払いだそうです。
なので、通常は一旦修理代金を自分で支払う必要がありますが、定型修理店ではキャッシュレスリペアの提供も。マイページから事前に利用申請を行うことでキャッシュレスで修理が受けられるそう。
モバイル保険のデメリット
副端末の保証金額が低い
副端末は2台合わせて年間で最大30,000円の補償になっています。せっかく3台に保険がかけられるといっても故障や破損リスクの高い環境で高額な機器をガンガン使うような場合には1台ずつそれぞれにしっかりと保険をかけられる手段を考えた方がいいかもしれません。
しかし3万円以内でも、例えばAirPodsやAirPods Proなどは3万円以内で修理費用が収まりますし、iPadなどでも機種によっては3万円以内や、少し超えるくらいで修理できるものも。丸々修理代金をカバー出来ない機種も月々700円の掛け金でいざという時に3万円分は修理費用を負担してもらえるなら自己負担はだいぶ抑えられます。
そもそもそんなに激しい使い方をしていなければそんなに壊れるものでもありませんよね。壊しやすいかとかは運や不注意とかだけでなくどんな生活をしてるか、どんな用途でデバイスを使ってるのかにもよると思うので、自身がそうそうよく壊す方でなければ副端末も含めてモバイル保険の補償でも十分だと思いますし、よく壊してしまう自覚があるならApple Care+などに入る端末とモバイル保険に入る端末など使い分けもいいかもしれませんね。
モバイル保険を複数契約して主端末と副端末をうまく使い分けるのも良さそうです。
バッテリー交換は補償対象外
モバイル保険ではバッテリー交換は対象になっていません。バッテリーの消耗は故障ではないので当然と言えば当然ですが、AppleCare+やキャリアの補償ではバッテリーが一定以下まで消耗すると無料で交換が受けられるものも。
なので、バッテリー交換が譲れないならApple Care+などを検討した方がいいと言えますが、1年程度ではバッテリー交換は必要にならないと思いますし、何年も長期的に使っていくならその分月額や年額の料金がかかっていくので、バッテリー交換は必要になったら自費で行うというのも良いと思います。
バッテリー交換の費用は機種によって異なりますが、iPhone 14 シリーズなら2023年7月現在 14,900円ほど。↓のページから他の機種の見積もりも見られます。
iPhone のバッテリーサービス (バッテリー交換) - Apple サポート (日本)
紛失は補償対象外
すでに書きましたが、モバイル保険は破損や故障が補償対象になるので、置き忘れや紛失は補償対象外です。
自分がよくスマホを失くしてしまうという自覚がある場合は、紛失した場合に交換対応をしてもらえるApple Care+がいいかもしれません。
また、Appleの「探す」アプリやAirTagなどの紛失防止タグを活用したりしてそもそもの紛失防止にも気を使いたいです。
国外でのトラブルは補償対象外
モバイル保険の補償対象は国内のでの損害に限定されています。海外でスマホやタブレットを破損してしまった場合は補償を受けられません。滅多に海外に行かない人はあまり気にならないところではないかと思いますが、海外での滞在が多い人には注意が必要です。
Apple製品やガジェット類にはモバイル保険がおすすめ!
月額700円で3台もの機器に保険がかけられるモバイル保険を紹介しました。自己負担金なしで修理費用を最大10万円まで補償。
とにかくコスパの良さと保険をかける機器を切り替えられる使いやすさが魅力的だと思います。
毎日持ち歩いて外でもたくさん使う機器にはしっかり保険をかけつつ、新製品を買ってあまり使わなくなった製品は保険を外して、と使えば必要以上に費用もかかりません。月契約だから不要になったら即解約も出来て解約金なんかももちろんかかりません。
昔はApple製品を買うたびにAppleCare+に入るべきかとても悩んだものでしたが、価格もネックだし、1つ入ったら全部入らないといけないような気もしてしまうしと。今はすっかり迷うことすらせずに諦めていました。
でもモバイル保険の月額700円で3台なら気兼ねなく入れる。複数契約も全然現実的だなと思います。
iPhoneやiPad、Macなどの大きなもの以外にも、副端末でApple WatchやAirPods Proにも補償をつけられるし、Apple製品だけでなくその他のガジェット類にも!