BenQ beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックをレビュー。BenQ beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックはコンパクトにまとまったUSB4ハブ。豊富なポートを搭載して4K120Hzや8K60Hzといった高画質・高リフレッシュレートの映像出力に対応しているほか、前面がフリップ式のスタンドになっていてポータブルゲーミングPCのドックのように使用出来たりという点が特徴的。製品をご提供頂きました。
USB4対応で、ポータブルゲーミングPCやThunderbolt 4搭載のMacやiPad Proなどでデスクで据え置きのドッキングステーションのようにフル活用したり、コンパクトなUSBハブとして持ち出し用など様々なデバイス・シーンで使えます。
MacBook・iPad・iPhone・ポータブルゲーミングPCのGPD WIN4などで使用してみました。
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BenQ beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドック 製品仕様
ブランド | BenQ |
製品名 | beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドック |
サイズ | 約130 x 55 x 25.5 mm USB Type-C アップストリーム側ケーブル : 200mm フリップスタンド対応幅 : 最大21.5mm |
重さ | 約 187 g |
電源 | PD入力(USB Type-C) : 最大100W 給電方式 : USBバスパワータイプ |
映像入力端子 | USB4 Type-C ポート(最大40Gbps)× 1 |
映像出力端子 | HDMI 2.1 (最大4K 120Hz/8K 60Hz) × 1 ※Mac使用時の対応最大解像度は4K 60Hz |
インターネット | 2.5 Gigabit LANポート RJ-45 × 1 |
USBポート | USB Type-A ポート (最大10Gbps, 4.5W) × 2 USB Type-C ポート (最大10Gbps, 7.5W) × 1 |
対応OS | Windows: 10以上, MacOS:13.0以上, SteamOS: 3.0以上, iOS: 17.0以上, Android: 13.0以上 |
動作温度 | 0°C ~ 40°C (32°F ~ 104°F) |
保管温度 | -20°C ~ 60°C (-4°F ~ 140°F) |
パッケージの中は本体と説明書などのみ。
本体シルバーの部分はアルミ合金、黒い部分は樹脂製です。
前面がフリップ式のスタンドになっていてポータブルゲーミングPCやスマホ・タブレットなどを置けるようになっています。
搭載ポートは背面左から、
- USB Type-C(PD入力 最大100W)
- HDMI2.1 (最大4K 120Hz/8K 60Hz) Mac使用時の対応最大解像度は4K 60Hz
- USB Type-A (最大10Gbps, 4.5W)
- 2.5GbE対応有線LAN
- USB Type-A (最大10Gbps, 4.5W)
USBハブだとLANポートのない製品も結構ありますが、作業用にもゲーム用にも、または出先用にもと、必要とする人には必須だと思うので安心ですね。
左側面にもUSB Type-Cポートを搭載。一通り必要そうなポートが揃ってる一方で、映像出力用のポートはHDMIだけなので複数モニターへの出力は出来ません。据え置き用で色々接続するならもう少しUSB Type-Cがあってもいいなと思いますが、あくまでコンパクトなUSBハブ。それ以上求めるならドッキングステーションの方が合ってると言えるのでしょう。
底面にはPCなどデバイスとの接続用のUSB4 Type-Cケーブル。ケーブルが直接ハブ本体側面から出てるタイプなので付け外しは出来ません。USBハブはケーブルが直接出ていてドッキングステーションだとポートにケーブルを挿すタイプが一般的。
ケーブルが直接出てるタイプだと使用する環境に合わせて自由なケーブルを使うということが出来ないのがデメリットなんですが、ケーブルの収納場所がある点はよくあるUSBハブよりも持ち運び時や収納時などにケーブルがブラブラせずに嬉しい。
接続する機器に合わせてストレートの端子と使い分けられるL字のアダプタ付き。アダプタがマグネット内蔵でハブの収納箇所にくっつくようになっています。
MacBookの外出時のUSBハブとして使用
まずはMacBook Airと接続。デバイス接続用のUSB4 Type-CケーブルをMacBook Airに、ハブ背面のHDMIと外部モニターを接続してモニターへの出力を確認してみました。Macからだと4K60Hzに対応。しっかり映りました。
前面にフリップ式のスタンドを内蔵していて、
iPhoneなどを置いたり
ハブのUSBポートにケーブルを挿せばiPhoneをMacと繋いで充電も出来るのでスタンバイモードにも。ただし充電用のポートではないのでUSB Type-Aは4.5W、USB Type-Cは7.5Wと出力は控え目です。
データ通信用のUSB Type-CやUSB Type-Aポートでは、SSDを直接USB Type-Cケーブルで繋いだり、SDカードリーダーなどを挿してデータのやり取りをしたり、外付けのブルーレイドライブなども使えました。
iPhone用のUSB-Cハブにも。
Macのおまけでスタンド利用するだけでなく、USB-Cポート搭載のiPhoneなら直接ハブとしても使えます。ホテルなんかでiPhoneを部屋のTVにHDMIで繋いで大画面で動画を見たり、同時にデバイス充電用のPD入力のUSB Type-Cポートで充電も出来るし、SSDなんかと繋いだりも。画像はモニターに出力しています。普通のシーンだと縦長のiPhoneの画面がそのまま出力されますが、動画を再生すると横長の全画面で表示出来ます。
iPadをMacのサブモニター化してスタンド使用やiPadのUSBハブに。
iPhoneも繋げるんだからもちろんiPadも。iPadを直接beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックと繋いで、アクセサリー類を接続したり、外部モニターへの出力も。
beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックはMacと繋いで使いつつ、iPadはサイドカーでサブモニター化してる時のスタンドなんかにも。
ただしスタンドは角度に自由が利きません。iPad用よりはポータブルゲーミングPC向けの用途がメインだと思われるので、iPadだとちょっと薄すぎて実用は出来るけど欲を言えばちょっと角度が付きすぎると感じます。ケースの厚みでも変わると思われるのと、もちろん用途や好み次第ですが。
また、iPad miniでは問題なく使えるけど、10.9インチのiPad Air 4 では大きすぎて後ろにひっくり返ってしまいました。
GPD WIN4のUSB4 ドックとして使用
beCreatus GR10はポータブルゲーミングPCのドックとして使える点はコンセプトの1つとして重きを置いてると思いますが、Webサイト内で互換性があるとして記載があるのは、Steam Deck LCD、Steam Deck OLED、ROG Ally、MSI Claw、Legion Go など、ということでした。
初めはまあ記載がないだけでUSB 4ポートがあるから問題ないだろうと思っていたのですが、フリップスタンド対応幅 が最大21.5mmという記載を見て、あ、スタンド利用はできないかも、と思いました。
が、実際にGPD WIN4で試してみたところ、角度はあまり付きませんがしっかり立てることが出来ました。GPD WIN4の厚み自体は基本的に21.5mmを超えるんですが、下部の細くなってる部分がちょうどスタンドに収まり無事立てることが出来ました。サイズ表記だけ見ると諦めてしまいそうですがこれは嬉しい。
上部にあるUSB4ポートにL字コネクタをつけて接続するとすっきりとした感じで置け、beCreatus GR10のHDMI端子を通して外部モニターへ出力も出来ているし、そのほか有線LANやUSB Type-C ポート、USB Type-Aポートで拡張出来て、GPD WIN4本体下部のポートは使えないけど、上部のUSB Type-Aポートや側面にSDカードスロットも使えるのでGPD WIN4用のドックとしてもとても良さそうです。
ちなみに使用してるGPD WIN4はAMD Ryzen™ 7 6800Uプロセッサーのタイプです。
MacBookのドッキングステーション代わりに使用
普段は同じBenQのbeCreatusシリーズのDP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションを使用しています。そのままbeCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックに取り替えてみました。
BenQ beCreatusシリーズのDP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションはMacとWindowsなど2台のデバイスでモニターを切り替えられる点が一番特徴的であり、僕もその辺りが役立っている点なので、デスク周りではDP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションの方を使いたいですが、beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックはこれはこれで特徴があるので、用途や好みによってこちらの方が良いと選択する人もいると思います
BenQ beCreatus DP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションとの違い
BenQ beCreatus DP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションは高価ですが、その分、beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックと比べて
- 2台のデバイスでモニターを切り替えられる
- 複数モニターへの出力に対応
- 前面にもポート類を搭載
- デバイスとの接続のケーブルに自由が利く
などのメリットがあります。
beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックも、上記のようなことが出来ない代わりに、
- 価格が手頃
- 据え置きにも持ち運び用にも出来る
- 前面にスタンドを搭載
- USBバスパワー式で別途電源不要
- サイズがコンパクト
などのメリット。デザインなんかは好みによるところですが、どちらもかっこいい。
用途や好みでどこに重きを置くのかで、やっぱりbeCreatus DP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションの方が良いなという人もいれば、価格面抜きにしてもむしろbeCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックの方が合ってるという人もいると思います。
BenQ beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックはこんな人におすすめ
BenQ beCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドック をレビューしました。
USB4対応のモバイルドックはUSB4搭載のポータブルゲーミングPCやThunderbolt対応のMacやiPad Proでドッキングステーションさながらにフル活用するのにも使えるし、それでいてコンパクトなUSBハブだから持ち出し用や複数デバイスで使い分けたり、特徴的なフリップ式スタンドも便利。活用出来るシーンが多く、メイン用途に必要な性能を満たしていれば、ついでに他の用途にもと便利に使えるのが大きなメリット。
僕自身はメインにはBenQ beCreatus DP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションを選択しますが、決め手の部分は、MacとWindows複数デバイスでのモニターの切り替えと前面にもポート類がある点。また、複数モニターへの出力も大きなポイントになる人が多いと思います。逆に言えばこのあたりが出来ないのがbeCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックのデメリットとも言えますが、USBハブだと対応できない場合がほとんどだと思うので、価格差もありますし、より高機能なドッキングステーションを必要とするのかどうかかが別れるところかと思います。
あとはbeCreatus GR10 7-in-1 USB4 モバイルドックを使用する機器や環境をイメージして、端子やケーブルの向きとか長さとかが合うのかとかも大事な点ですね。
僕は持ち出し用のUSBハブとしてや、家でもドッキングステーションを使用してるMac以外のデバイスで使っていこうと思います。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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