TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 Magsafe充電器をレビュー。製品をご提供頂きました。
最新のワイヤレス充電規格 Qi2.2に対応して最大25W出力のワイヤレス充電や従来のQiやQi2に比べて発熱も抑制。実際にほとんど有線並みの速度でiPhone 17 Proを充電出来て発熱も感じませんでした。Qi2.2についてや、iPhone 17 Proでの充電速度の計測結果など紹介しています。
また、充電だけでなくペルチェ素子とファンによる冷却システムも搭載。1秒間に10回の温度チェックで発熱を常時コントロールしているそう。冷却機能に関しては適切に冷却効果を発揮するためにはケースなし、あるいは厚みが2mm以下のMagSafe対応ケースで使用する必要があるそうです。充電中に充電器が冷えることや、充電器を外したiPhoneがひんやりとしていることは実感しましたが、まだ時期的にもiPhoneが熱くなりづらいので本当に冷却が必要な状況でどれだけ冷却効果があるかは試せませんでした。
今年や昨年の夏はiPhone 15 Pro / 16 Proの発熱に悩まされたので、夏場に冷却効果を実感出来るのに期待しています。動画撮影やゲームなど、発熱に悩まされてる人はより効果を実感できそうです。
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2026年1月31日まで
TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 Magsafe充電器 製品仕様
TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 Magsafe充電器 パッケージ。
| メーカー | TORRAS |
| 製品名 | Ostand PolarCircle Qi2 25W |
| サイズ | 約 61 x 61 x 24 mm |
| 重量 | 約 95.4 g (実測) |
| 主要素材 | プラスチック・アルミ合金など |
| 入力 | 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A |
| 出力 | ワイヤレス最大 25W (Qi2対応) |
| 冷却機構 | ペルチェ素子 + 静音冷却ファン (PolarCircle技術) |
| スタンド | 360度回転・折りたたみ式リングスタンド |
| その他 | 完全静音モード搭載 |
パッケージには本体と45W充電器・ケーブル・説明書。
最大45W 充電器「TORRAS icenano Pro 45W」が付属
同梱の充電器は45Wと思えないほど小さく驚きました。最近は複数ポートの充電器ばかり使用していたので1ポートだと45Wでこんなに小さくなったんですね。
同等のサイズや性能の「TORRAS icenano Pro 45W」というモデルが販売されていますが、今回の付属品の黒カラーはPolarCircle セット専用の仕様だそうです。
回転リングスタンド・Qi2.2充電器・冷却システムが1つに
TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 Magsafe充電器 本体。表面には折りたたみ式の回転リング付き。
回転リング、外装、冷却モジュールやコア回路、Qi2充電モジュール、充電パネルなどなどがこれ1つに詰まってるのでただのワイヤレス充電機と比べると厚みがあります。
Qi2.2・Qi2・Qiの特徴を比較
裏面がQi2ワイヤレス充電器の面。よく見るとQi2の表記の下に25Wの記載があります。Qi2.2ではないQi2モデルも存在してるので購入時に注意。
ちなみにQi2.2規格はQi2をベースに充電効率の向上、発熱の抑制などが向上した最新のワイヤレス充電規格。対応製品は2025年から登場しだしたばかりでまだまだ少ないです。
| Qi2.2 (Qi2 25W) | Qi2 (v2.0 / v2.1) | Qi (v1.x) | |
| 最大出力 | 最大 25W | 最大 15W | 最大 15W (EPP) ※一般的には5〜7.5W |
| マグネット吸着 | あり (MPP 2.0) 位置ズレ防止・固定強化 | あり (MPP) MagSafeベースの吸着 | なし 位置合わせがシビア |
| 充電効率 | 非常に高い (〜85%) 熱制御・通信の最適化 | 高い (〜75-80%) 正確な位置合わせによる効率化 | 普通〜低い ズレによるロスが大きい |
| 発熱対策 | 強化 (より高度な熱管理プロトコル) | 標準的 (Qiよりは改善) | 機器や位置により発熱しやすい |
| iPhone対応 | 25W急速充電に対応 (iPhone 16以降など) | 15W急速充電 (iPhone 12以降) | 7.5W (MagSafe非認証の場合) |
iPhone 17 Pro で充電速度を計測
実際にiPhone 17 Proを充電して充電時間と充電量を計測してみました。
充電が切れて電源が落ちた状態から充電を始めて10分ごとにバッテリー残量とその時にモバイルバッテリーの出力が何W出ているかを計測しました。0％は電源が入るまで13Wくらいから充電が開始し、本体の電源が入ると35Wほどの表示になりました。
出力のところの数字はワイヤレス充電機まで来てる電力量を計測したもので、そこから約6Wがペルチェ素子やファンによる冷却機能に使われているのと、ワイヤレス充電によるロスもあるので、まるまるiPhoneに充電出来ているわけではありません。
| 時間(分) | バッテリー残量(%) | 出力(W) |
| 0 | 0 | 35W |
| 10 | 18 | 35W |
| 20 | 37 | 27W |
| 30 | 55 | 26W |
| 40 | 70 | 25W |
| 50 | 78 | 15W |
iPhoneの設定で80％で充電が止まるようになってる中、50分で78％になったのでそこまで計測しました。ほとんど有線と変わらない速さです。
iPhoneはバッテリー残量などで充電量をコントロールするので徐々に出力が抑えられていきます。また、充電量は様々な要因によって変動するので毎回全く同じ結果になるわけではありません。が、複数回計測して10分あたりに多少変動はあれど50分での充電量を見ると毎回ほぼ同等でした。
充電中は冷却機能が働き、大した音ではありませんがファンが回る音がします。冷却機能が不要やファンを切りたいときは本体のランプを3秒長押しで完全静音モードにできます。
ペルチェ素子とファンによる冷却機能と冷却性能を発揮する条件
先に充電の計測を行いました。充電速度はとても速く、発熱もほとんど感じませんでした。が、充電の速さはQi2.2によるもので、発熱もQi2.2で抑えられていることと、計測したのが11月下旬ですから室温も低いし、特段負荷をかけていたわけでもなくそもそもiPhoneの本体温度が上がっていないので冷却システムによる効果を実感することは出来ませんでした。
一応製品説明としてはわずか10秒で温度を約10度下げるとありますが、そもそも発熱してる状態でないと下げようもありません。
短期的に温度を上げるならiPhoneに負荷をかけるために動画撮影をしっぱなしにして放置したりも出来るんですが結局室温が低いので上がりづらいしすぐに下がってしまう。本来冷却効果に期待したいような状況で試すことは出来ませんでした。ゲームもしないのでこの時期でも熱くなりっぱなしみたいな負荷のかかるゲームがあるのかもよく分からず。
ただそれでもわかるのは、充電中、確かに充電面はとても冷たくなり、充電を終えた後に触るとひんやりとしていました。一方で、とはいえひんやりとしていたのはケースであってiPhone本体ではありません。
iPhone本体を冷やすにはケース越しならケース自体の熱伝導率が高くないと難しいのでは？と思いましたが、そもそも熱い状態にも出来ないので試せていません。熱伝導率が高い素材のiPhoneケースというのもあまり思い当たりませんし。
TORRASに実際のところどうなのか質問してみたところ、適切に冷却効果を発揮するためには、
- ケースの厚さが2mm以下であること
- ワイヤレス充電対応(MagSafe対応)ケースであること
の2つが必要だということです。
ケースの厚さが適応しない場合で急いで冷却したい場合にはケースを外して使用するといいのかなと思います。
充電のたびに毎回そんなことはしてられないけど、Qi2.2充電器としてはMagSafeに対応していれば使えるので、普段は気にせず使用し、例えば夏場に持ち歩いて充電する時、撮影やゲームプレイなどしながら冷却したい時などで冷却に追われる状況ではケースを外して使用すると言うのはアリかなと思います。それで実際にどれくらい冷えるのかは、夏近くになって暖かくなってきてからの使用を試せてから更新しようと思います。
iPhone 17 Pro・Pro Maxの放熱性能とも相まって、iPhone 15 Pro・16 Proで過ごした夏場のiPhoneの熱さと比べてどれだけ快適になるか楽しみです。家などで据え置きの充電器としてよりも、出先で熱々になってるiPhoneにモバイルバッテリーと組み合わせてどれだけ冷却できるかに期待しています。
回転式リングスタンドを使用
表面についてる折りたたみのリングは回転式のリングスタンドに。
TORRASのiPhoneケースについてる回転式リングスタンドといえば中にマグネットが入っていてMagSafeにも対応していますが、このリングはもちろんMagSafeには非対応。
リングは360度回転させられるけど、特に回転しなくても縦置き、横置き使用可能です。リングを横にして指で挟んだり、指を通せば充電しながら手に持つ時の補助リングにも。
TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 Magsafe充電器 はこんな人におすすめ
TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 Magsafe充電器 をレビューしました。
最新のQi2.2規格対応 最大25Wのワイヤレス充電はほとんど有線と変わらない速度でiPhoneを充電出来ました。
まだまだ選択肢の少ないQi2.2充電器として選ぶ価値もあると思いますし、去年や今年の夏、iPhoneの熱さにまいっていた人は時期が来てからの冷却機能に期待して購入するのも良いと思います。僕も外での使用時、特に撮影用途の時など心配になる熱さだったのでその時期の活躍に期待しています。
今の時期でも動画撮影やゲームなどで発熱を感じてるのであれば試す価値がありそうです。
回転リングスタンドも便利ですし、付属の充電器も45W充電器とは思えないほどコンパクト。
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2026年1月31日まで
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