
XREAL Eyeをレビュー。2023年10月よりXREAL Japanのアンバサダーをしている関係で先駆けて製品をご提供頂きました。
海外ではXREAL Oneが発表された際に一緒に発表があったので、国内での情報を楽しみにしていた人は僕も含めて大勢いると思います。2025年5月14日、XREAL Eyeの国内での正式発表がありました。5/14より予約注文が開始し、出荷日は後日発表。価格は13,980円(税込)。なんとグローバルで日本が最速で製品発表がありました。6DoF対応はサプライズだったと思います。
まずXREAL Eyeについて最初にざっくりと紹介してしまうと、XREAL Oneに取り付けて使用出来るカメラモジュールのアクセサリー。
- XREAL Oneに接続することで、6DoFの機能が追加
- XREAL Oneで写真や動画の撮影が可能に。モバイルバッテリーなどとの接続でグラスへ給電できれば他のデバイスなしで単体でも撮影できます。
- XREAL Eye + XREAL One + XREAL Beam Proで使用すると、撮影したリアルの写真や動画に、XREAL Beam Proで表示しているコンテンツも合わせて、今まで難しかったXREAL のグラスで見ている体験の共有ができるように。
普通にグラスに映像を映すだけでどこを向いても目の前に表示される0DoF、頭の動きを認識して画面を配置した場所から他の方向を向くと画面が見えなくなり、配置した方を向き直すと映像が表示されるのが3DoF。例えば現実のPCモニターとXREAL Oneの拡張モニターを並べたい時など現実のモニターと重ならない位置に配置出来たり、他の作業を同時にしたり家族と同じ空間にいる時などにも気になったら家族の方を見られるなど完全にXREAL Oneの映像だけに没頭せずに現実の他のことと合わせて、というときに便利。
そして今回対応した6DoFではさらに3DoFの頭の向きだけでなく前後左右上下への距離も認識することが出来るように。3DoFでは頭を向く方向が合ってれば移動しても同じように映像が見られるけど、6DoFでは移動しても空間に配置された画面は元の場所に残ります。触れるような位置まで近づいたりく画面の裏側にまわりこむことも。PC作業をしていてよく見るために前に身を乗り出したり、ライブ映像などをより間近で見たり。今まで出来なかった新しい体験でとても面白い。
今後これを利用した新しい使い方を見つけたり、サードパーティからのアプリやサービスの登場にも期待が高まります。
XREAL One登場時にも感じたことですが、ただのサングラス型ディスプレイからどんどんARグラスやXRグラス、あるいは空間コンピューティングという言葉に合う進化を遂げていると思います。
それでは、XREAL Eyeの製品仕様や実際の使用感など紹介していきます。
XREAL Eye 製品仕様

ブランド | XREAL |
製品名 | XREAL Eye |
製品型番 | X7011 |
重さ | 約 1.35 g |
カメラ画素数 | 1200 万画素 |
撮影機能 | 写真 : 解像度 2016*1512 ノイズ軽減 動画 : 解像度:1600*1200 ・フレームレート:30fps(デフォルト)、60fps・撮影時間 :15s(デフォルト)、30s、60s |
撮影インジケーター | 撮影・録画時に LED ライトで通知 |
絞り(F 値) | f/2.25 |
主なアルゴリズム | EIS 手ブレ補正、ノイズ低減、アンチエイリアス処理 |
撮影フォーマット キー価値 GF/Gina + XREAL Eye: ネイティブ 6DoF 対応 AR と現実の融合体験(※Beam Pro 対応時) 写真・動画撮影機能 | JPEG、MP4 |
対応グラス | XREAL One |

パッケージを開封するとXREAL Oneがお目見え。端子部分にカバーが付いています。海外版のXREAL Oneの発表当時からとても楽しみにしていました。

XREAL Eye 本体。
XREAL Oneと接続して、写真(最⼤ 2K)や動画(1600×1200@30/60fps)を撮影し、撮影したデータはXREAL One本体のストレージに保存されます。接続しているスマートフォンや PC へ転送可能。XREAL Beam Proと接続時はXREAL Beam Proへ保存されます。
XREAL Eyeからデータを転送したり、設定をするためにXREAL One内にメニューも追加されています。

↑こちら側を接続。

XREAL Oneの接続用のポートに差し込んで接続します。カバーは爪でカリカリっとやって外しました。抜き差しは非常にスムーズで、撮影が禁止されていあり迷惑になる場所では外すようにと製品発表会で案内がありました。

XREA OneにXREAL Eyeを接続。
右のツルの上部のショートカットキーに写真撮影や動画撮影を割り当てられるようになります。普通の撮影機能はiPhoneでもMacでも、それ以外の機器でも、さらにはモバイルバッテリーなどで給電されていれば単体でも使用出来るのを確認しました。
主観撮影や手元撮影に便利そう。撮影時にはレンズ周りが点灯します。
XREAL Eye + XREAL Beam Proで現実とARスペースをミックス (動画あり)

XREAL Beam Proに接続した場合のみ、ただ写真や動画を撮るのではなく、現実とARスペースをミックスして撮影することが出来ます。XREAL Eyeの登場でXREAL Beam Proの価値も上がった印象。

XREAL Beam Proは本体をリモコン兼タッチパッドとして使います。

元々は「画面録画」「写真を撮る」というボタンで現実を含めないAR空間のみのスクリーンショットや動画を撮影できましたが、XREAL Eyeを接続すると「AR record」と「AR capture」という表記に変わりました。ここから撮影するほか、ARスペース内で開くメニューからも撮影できます。
実際にXREAL Beam ProのARモードの様子を撮影して見ました。
6DoFの新しい体験

もう1つの目玉の機能が6DoF(シックスドフ)対応。ただ映像を映すだけの0DoFから、頭の向きを検知する3DoFは自分を中心に方向を認識して画面を配置出来ましたが、6DoFはさらに前後左右上下の空間を認識。画面を空間に配置して近づくことも遠ざかることも。手が触れるくらいに近づくことも、裏側に周りこむことも。裏に回ると映像は反転して見えます。今までになかった体験が面白いです。
Macと接続して作業してる時によく見るために身を乗り出して見たりというリアルなモニターのようにも使えるし、大きく映したライブ映像をより近くで見たりと楽しむこともできるし、今後6DoFを活かした新しい使い方が見つかるかもとか、サードパーティからアプリやサービスが登場するかもというワクワクも。
XREAL Eye レビューまとめ

XREAL Eye をレビューしました。正直予算とか、人によってはレンズを作る手間があることとかを度外視するなら今のARグラス・XRグラスと呼ばれる製品群の中では一強と言えるくらいXREAL Oneはそもそも抜きん出ていたと感じていました。XREAL Air 2 Proからの進化がとても大きかった。そんな中さらにXREAL Oneを強化するアクセサリーの登場。
XREAL Oneで写真や動画撮影出来ることや6DoFの新しい体験が出来るから絶対にみんな買ったほうがいい!とまでは思わないものの、ただでさえ素晴らしかったXREAL Oneがさらに強くなって、購入を迷っていた人は買う一押しになると思うし、すでに買った人もXREAL Eyeを買う必要があるとはいえ期待していなかった大きなアップデートに喜んでいるのではと思います。
また、XREAL One登場で一旦XREAL Beam Proの出番が減っていたんですが、XREAL Eyeの登場でまた価値を挙げてきたようにも感じていて、XREAL Beam Pro購入者にとっても嬉しいXREAL Eyeの登場だと思います。
実際に使用してみても、単純に座ったり寝ながら動画視聴とかならブレ補正でいいし、作業用もブレ補正か3DoFで十分でした。でも6DoFの置いてる画面に向かって近づけたりそのまま突き抜けたり、裏側から反転して見えたりとかは面白い体験だし、ARと現実をミックスした写真や動画を撮れるというのも嬉しい。ここからさらに新しい使い方のアイデアを思いついたり発見されるかもしれないし、サードパーティの新しいアプリやサービスが出てくるのにも期待が高まります。
XREAL Eyeは5/14より予約注文が開始し、出荷日は後日発表。価格は13,980円(税込)。
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