
ここ数ヶ月の間XGIMIの4Kプロジェクター 「HORIZON S Max」「HORIZON S Pro」「HORIZON Pro」をお借りしたり製品提供頂いてレビューしてきました。
当然使用感としてはより上位の「HORIZON S Max」が一番優れているんですが、そもそもどれも非常にハイスペックな3機種なので、プロジェクターを使用したことがないとか、ここまでの機種を使用してない人はどれを選んでも満足できる凄さだと思います。

XGIMI HORIZON S Max レビュー。明るい部屋でも綺麗。暗くすれば極上のホームシアターに。
XGIMI HORIZON S Pro レビュー。明るい部屋でも綺麗な4K・1800ISOルーメン・Dolby Vision対応。HORIZON S Maxとの比較も。
XGIMI HORIZON Pro レビュー。型落ちでむしろ狙い目かも?まだまだハイスペックな4K・1500ISOルーメン プロジェクター。
どれも高価ながら価格差もあるので、実際にスペックの数字だけでなく使用感としてどの程度違いがあるのか、すでに紹介した単体のレビュー記事に加えて3製品を並べて使用して比較する記事を用意しました。

なかなか肉眼で見えている映像そのまま写真にすることは難しいのであくまで参考程度ですが、何か考えたり判断する材料になればと思います。
XGIMI HORIZON S Max・ HORIZON S Pro・HORIZON Proの製品仕様を比較

| ブランド名 | XGIMI | XGIMI | XGIMI |
| 製品名 | HORIZON S Max | HORIZON S Pro | HORIZON Pro |
| 解像度 | 3840 x 2160 ピクセル (4K) | 3840 x 2160 ピクセル (4K) | 3840 x 2160 ピクセル (4K) |
| 輝度 | 3100 ISOルーメン | 1800 ISOルーメン | 1500 ISOルーメン |
| 光源 | デュアルライト2.0テクノロジー(トリプルレーザー+LED) | デュアルライト2.0テクノロジー(トリプルレーザー+LED) | LED |
| コントラスト比 | ダイナミック 1000000:1 | ダイナミック 1000000:1 | 非公表 |
| HDR対応 | HDR10, HLG, Dolby Vision, IMAX ENHANCED | HDR10, HLG, Dolby Vision | HDR10, HLG |
| MEMC(モーション補正技術) | 対応 | 対応 | 対応 |
| 補正機能 | 中断なしの自動台形補正・オートフォーカス・障害物自動回避・スクリーンへの自動アジャスト・壁色適応・インテリジェンスな目の保護・ビッグスクリーンモード | 中断なしの自動台形補正・オートフォーカス・障害物自動回避機能・スクリーンへの自動アジャスト・壁色適応機能・インテリジェンスな目の保護・ビッグスクリーンモード | 自動台形補正・オートフォーカス・障害物自動回避・スクリーンへの自動アジャスト |
| 推奨投影サイズ | 40~200インチ | 40~200インチ | 40~200インチ |
| スピーカー | 12W x 2 (Harman/Kardon) | 12W x 2 (Harman/Kardon) | 2 x 8W (Harman/Kardon) |
| システム | Android TV™ 11.0 | Android TV™ 11.0 | Android TV™ 10.0 |
| CPU | Cortex-A55 | Cortex-A55 | 非公表 |
| GPU | Mali-G52 | Mali-G52 | 非公表 |
| RAM | 2GB | 2GB | 2GB |
| ストレージ | 64GB | 32GB | 32GB |
| 入力 | DC x 1, HDMI(eARC対応) x 1, USB x 2 | DC x 1, HDMI(eARC対応) x 1, USB x 2 | DC x 1, HDMI x 1, HDMI(eARC対応) x 1, USB x 2, LAN x 1 |
| 出力 | - | - | ヘッドフォン x 1 (3.5mm), オプティカル x 1 |
| Wi‑Fi | WiFi 5 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac | WiFi 5 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac | WiFi 5 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n |
| Bluetooth | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.0 |
| サイズ | 273 × 174 × 234 mm | 234 x 273 x 174 mm | 136 x 208 x 218 mm |
| 重さ | 約 4.81 kg | 約 4.75 kg | 約 2.9 kg |
| 価格 | ¥329,800 | ¥249,800 | ¥197,890 |
まずはスペックでの比較。スペック表では違いがあるけど、実際に使ってみると大して変わらないということは全くなく、確かに上位の機種ほど映像が綺麗なことが使用してすぐに実感できるし特に以前使用していたHORIZON (Proではない)からHORIZON S Maxを使い始めた時は本当に驚くレベルでした。また、HORIZON Proと比べると他の2機種は補正機能なども充実していて使いやすいです。
とはいえ、比較対象がすごすぎるだけでHORIZON Proも十分に映像は綺麗だし、明るい中でも映像がよく見える方です。
一方でサイズや軽量さではHORIZON Proが置きやすく、搭載してるポートもHORIZON Proの方が豊富で用途や設置環境によってはそこもポイントになるかもしれません。

HORIZON Sシリーズは角度調節も単体でできるし、土台が回転する点も使いやすい。HORIZON Proは必要に合わせてプロジェクタースタンドや三脚などを使うことになりますが、これはこれでXGIMIからかっこいいスタンドもあるし、1/4インチネジ対応なので他社製のものも使えます。
補正機能の豊富さも、良いものの方がより使いやすく満足できますが、据え置きのプロジェクターで一回設置して固定した使い方ならHORIZON Proで搭載されてる分でも十分に使いやすいので、設置場所や用途が特殊で特別そういった機能がないと不安に感じるわけでなければ無理に搭載機種でなくとも良いのかとも思います。
価格は公式サイトでの通常価格です。セールでの割引や店舗によっても違いがあるので参考程度に。
実際に並べて使用して比較してみた

続いて、実際にそれぞれ並べて使用して映像を比較してみました。
実際にここ数ヶ月それぞれ使用してきて、体感として比べるまでもなくちゃんと上位機種ほど良いのも実感できてるのですが、実際に写真でお見せできればよりわかりやすいかなと思い。
スクリーンを3台並べて投影

こんな感じで1つ1つのスクリーンは小さめにして3つ横に並べました。部屋の明るさが暗めに見えますが、普段寝室で過ごすときと同じ十分な明るさで暖色の設定です。実際にプロジェクターでながら見しながら何かする時などはもう少し暗めの照明設定を使用したりもしています。
暗い部屋でホーム画面を並べて比較

まずは照明オフで暗い中でのAndroid TVのホーム画面の比較。暗い中なので当然どれも映像はくっきりと綺麗です。壁に投影してるものを撮影してるので、実際の肉眼で見えている色味とはまた違うし、色が飛び気味なところもあるんですが、でもそんな中でもよくみると左のHORIZON Proが一番暗く、真ん中のHORIZON S Proよりも右のHORIZON S Maxの方が明るいのがわかると思います。肉眼ではそれぞれの差がわかりながらもどれも写真よりも綺麗に見れています。
また、紹介する比較用の画像はどれも、明るさやスクリーン部分の加工や編集など一切ありません。明るいシーンとして撮影してるものは全部同じ設定の照明の下に撮影しています。
明るい部屋でホーム画面を並べて比較

こちらも左のHORIZON Proが一番暗く、真ん中のHORIZON S Pro、右のHORIZON S Maxと明るくなっているのがわかると思います。
写真で見るとわずかな差のように感じるかもしれないし、これだけ違うのはすごいことだと感じるかもしれませんが、肉眼での体感としてはよりもっと綺麗に見えています。少し暗めにして撮らないと僕の部屋とカメラの関係だと色が飛んでしまうところが多くなるのであえて暗めにしています。
実際使用し始めた時の体感としても、僕はHORIZON S Maxをご提供頂く以前に自分で購入して使用していたHORIZON(HORIZON Proと同じ明るさ)でも明るい部屋でこんなに見られるなんてすごいと満足じていた中でHORIZON S Maxを使い始めてすぐにその明るさ、色の鮮やかさなどに驚かされました。HORIZON S Maxのレビューにもそんな内容を記載しましたが、今回改めて並べて撮影したことで体感だけでなく写真にも現れるくらいの差を確認出来ました。
YouTubeのホーム画面を並べて比較

せっかくなのでAndroid TV OSのホーム画面だげでなく他の映像での比較も。
こちらはYouTubeのホーム画面。たまたま紫の縁取りのサムネのワンピースネタバレの動画が全てのホーム画面のおすすめに上がってたので、比較しやすいと思います。一番左のHORIZON Proが暗めなのは一目瞭然で、真ん中のHORIZON S Proと右のHORIZON S Maxもよく見れば、HORIZON S Maxの方がより明るく見えていると思います。

こちらも明るくした部屋での比較も。
XGIMI Wall の映像で比較

続いてXGIMIのアプリのXGIMI Wallで映像を流してみました。XGIMI Wallは壁に風景やインテリア、アートなどの映像を流せるアプリ。左のHORIZON Proが明らかに色味も違うけど、カメラで撮影してる影響で、実際の肉眼で色味自体がここまで違うわけではないです。でも明るさや発色は実際に違うのでそれを並べて撮影してるとこんな感じで現れてしまうんでしょうか。

HORIZON S ProとHORIZON S Maxの差は明るい部屋での方がわかりやすいですね。

それぞれをアップデ。ドットっぽく見えてるのは壁紙のテクスチャーで、映像自体のドット感はなく綺麗に見えてると思います。肉眼ではこの壁紙のテクスチャー感もHORIZON S Maxが一番感じずに見られて、これが使い始めに驚いたポイントでもありました。HORIZONや他の4Kプロジェクターを使用したときにもそれほど気になってたわけでもないけど壁に投影してるんだからある程度は仕方ないものだろうと思っていたものが、HORIZON S Maxは使いはじめてまず明るさと発色、そしてこの壁紙のテクスチャーの気にならなさでそれまでと使用してきたものとは別格に感じました。

HORIZON S Proももちろんめちゃめちゃ綺麗なんだけど先にHORIZON S Maxを使用していたので、HORIZON S Maxの時のような感動はありませんでした。でも写真で比較しても確かに少し劣るもののかなり近いレベルなのはわかると思います。

逆に数年前のハイエンドモデルで今でも単体で見ればめちゃめちゃ綺麗なのに、比較すると確かに差があるなと感じられるところ。実際価格差もあるから分かった上で選択するのも全然アリだと思います。
HORIZON S Max・HORIZON S Pro・HORIZON Proの比較 まとめ

XGIMIの4Kプロジェクター HORIZON S Max・HORIZON S Pro・HORIZON Proの3機種を比較しました。
XGIMIからは最近最新のハイエンドシリーズ HORIZON 20シリーズが登場しています。ものすごいスペックと共にGoogle TV OS搭載でこれまでのXGIMIのプロジェクター共通の欠点だったNetflixにも標準対応。これまでの機種ではAmazon Fire Stick TVなどを使用することで対応する必要がありました。ハイスペックな分価格も高価。とにかく奮発して良いものをと思うなら今はこのシリーズで間違いないと思います。
HORIZON Sシリーズはそれに次ぐ昨年登場したハイエンドシリーズ、HORIZON Proは数年前のハイエンドモデルでした。頻繁に新機種が出るけど正直新しいものも古いものもそんなに変わらないような類ではなく、どれも確かに進化してスペックも実際の使用感もすごくなってるのを実感出来ます。が、同時に価格も高価になってるので、自分の求める機能・スペックや用途、予算などと天秤にかけて選択するのが良いと思います。
非常にハイスペックな3機種なので、プロジェクターを使用したことがないとか、ここまでの機種を使用してない人はどれを選んでも満足できると思いますし、奮発したらしただけの満足感も得られるように思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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