XREAL Oneをレビュー。XREALのアンバサダーとして製品をご提供頂きました。
「XREAL Air」シリーズはサングラス型で気軽に使えて、持ち運びも簡単。iPhoneと繋いで何かしながらとか寝ながらエンタメ視聴やMacと繋いで出先での作業用になど気に入ってこれまでも使ってきましたが、XREAL Oneはこれまで最新だったXREAL Air 2 Proから大きくアップデートされました。
開発に2年半かけたという自社開発の「XREAL X1」チップを搭載。これまでXREALのARグラス用アクセサリー「XREAL Beam」を合わせて使用することで実現していた空間上にスクリーンを固定しているかのように表示する「3DoFモード」や、スクリーンを追従させつつ揺れなどに対応して見やすい「ブレ補正」、視界の端に小さなスクリーンを表示する「サイドビュー」などのモード切り替えや、スクリーンのサイズ・距離の調節、さらに新しく追加されたに32:9の「ウルトラワイドモード」などがグラス単独で使えるようになって、XREAL Airシリーズの単独ではあくまでサングラス型ディスプレイという使用感から「ARグラス」感が高まりました。空間ディスプレイという表現にも納得。
また、視野角がXREAL Airシリーズ の46°から50°へと広くなり、実際に映像が一回り程度大きく見られるようになったのを実感しました。海外で発表されていて国内未発表の「XREAL One Pro」は視野角57°ということでこれにも期待が高まります。
さらに同じく国内未発表の小型カメラ 「XREAL Eye」も控えていて、こちらはXREAL One・One Proに取り付けて写真や動画を撮影出来るというモノだそうですが詳細はこれから。
Beamなどを使用して実現していた以上の機能(まだBeamにしかない機能もあるけど)がグラスに搭載され、視野角の向上、撮影可能なカメラまで。XREAL Airがこの先こうなったら良いなと思ってたものが一気にまとめて実現したように思います。もちろんこれが最終到達地点ではなくて、もっと視野角も広がってほしいし、解像度も向上してほしい。将来的にはもっと期待してるものはあるけど、それにしてもXREAL Air 2 Proから想像以上に進化してきたという驚きがありました。
実際の使用感も快適!本当に素晴らしい。これから先も非常に楽しみです。
記事内ではXREAL Oneを実際に使用しての使用感などと共に紹介していきます。ショート動画で使用してる様子も掲載しています。
XREAL One 製品仕様
XREAL One ・Airシリーズの製品仕様 比較
製品名 | XREAL One | XREAL Air 2 Pro | XREAL Air |
重さ | 約 82 g | 約 75 g | 約 79 g |
チップ | XREAL X1チップ | - | - |
光学設計 | 光学エンジン 3.0 | 光学エンジン 2.0 | 光学エンジン |
FOV(視野角) | 50° | 46 ° | 46 ° |
ディスプレイ | SONY 0.68インチ マイクロOLED | SONY 0.55インチ マイクロOLED | SONY 0.68インチ マイクロOLED |
エレクトロクロミック調光 | 3段階 | 3段階 | - |
解像度 | 400万ピクセル / 1080p | 400万ピクセル / 1080p | 400万ピクセル / 1080p |
最大リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz | 120Hz |
最高輝度 | 600 nits | 500 nits | 400 nits |
IPD調整 | ソフト調整 | - | - |
音響 | Boseによるチューニング | 第2世代サウンドシステム | 第1世代サウンドシステム |
XREAL One 本体
グラス本体にX1チップを搭載したことで、接続するデバイスではなくXREAL Oneが直接データを処理することが出来るようになり、超低遅延を実現。XREAL Beamと繋ぐことで実現していた以上の機能がXREAL One単体で使えるようになった上に実際の動作も安定して早く快適になりました。グラス上に設定画面を表示したり、映像の歪み制御なども。
フレームには着け外しの出来る光沢のあるカバー付き。
両方のツルの上面にマイク(小さい丸い穴の箇所)とスピーカー(マイクの下の細長い部分)を1つずつ、右側のツルにはXREAL Airシリーズには無かったショートカットボタンが追加されました。
スピーカーのサウンドはBOSEがチューニングを行ったそう。Air 2・Air 2 Proでも音はかなり良いと感じてましたがさらに良いものに。それでいて周囲への音漏れもかなり少ない。少しの音漏れでも迷惑になるような状況ならイヤホンなど使うのが良いけど、多少人が居てもそこまで気を使う環境でもないならそのままでも使えると思います。
XREAL One 底面。XREAL Air 2 Proまでと比べてハーフミラーが大きく。新しくオレンジ色のXボタンボタンを搭載。その下に細長い+ / -ボタン。底面にも左右に1つずつマイクとスピーカー。
XREAL Eye の拡張ポート
XREAL Oneのフレーム底面には海外発表済み(発売日未定)で国内未発表の小型カメラデバイスの「XREAL Eye」を装着するポート。
今使える機能だけでもXREAL Oneめちゃめちゃ良いのにカメラまで。写真や動画の撮影が出来て、XREAL Beam Proと合わせて使えばmixed-reality videoの撮影が出来るそう。他にも公開されていない機能もあるかも。非常に楽しみ。
価格も国内価格がいくらになるかはわからないけど海外では99ドル。
取り外せるフレームカバー
XREAL Airのフレームがマットな質感だったのに対して、XREAL Oneは光沢のある質感になりましたが、これはカバーがついてる状態で簡単に外せます。初めて外す時は壊れないか少し心配になりましたが。光沢があるのもかっこいいけど、カバーなしのマットな質感の方が指紋や皮脂、埃の付着など汚れが気にならないので最近は外して使ってます。他のデザインのカバーと交換したりできるようになりそう。
XREAL One 付属品一式
- XREAL One 本体
- 保護ケース
- ノーズパッド (S/M/L)※Mサイズ装着済み
- クリーニングクロス
- USB Type-C to Cケーブル
XREALはAirシリーズからずっとケーブルが柔軟な点も快適な使用感で気に入っています。別のARグラスを使用した時にもっと重く固かったことでXREALはケーブルも良いんだなと気づきました。このケーブルでもっと長いモノも販売して欲しい。
XREAL Airシリーズには付属していたインサートレンズのフレームが付属しなくなりました。必要な人は別途購入必要があります。¥1,499で、XREAL公式サイトやインサートレンズを作ってくれる JUN GINZAで一緒に注文することもできるようです。
これまでXREAL Airシリーズでインサートレンズを使用したいた人もXREAL Oneでは互換性がないので新たに作り直しになるようです。互換性はなく非公式な方法ではありますがAirシリーズのインサートレンズをテープで貼って使用しているという声も見かけました。
視野角が46°から50°になっての使用感
視野角が46°から50°というのが結局実際に見る上でどれだけ大きく感じられるのか。以前発表会の後に体験した際にも映像が大きく表示されるようになった気はしたものの、やっぱり普段使用してる環境ではないのと、結構ARグラスで見える画面のサイズの体感ってグラスの先のリアルの風景にも影響されるので、広がったと聞いてそんな気がしただけなのか、実際にどれくらい大きく見えているのかというのは判断しづらかったんです。
家で使えるようになったので、XREAL OneとXREAL Air 2 Proで全く同じ場所から画面の右上の角を部屋のここに合わせた時に左下の角はどこになるかという具合でサイズを見比べてみたところ、はっきりと一回りかそれより少し大きく見えているのか確認出来ました。そうやって比べないと確証が持てないくらいと言えばそうだけど、体験した時にも大きいのを感じてはいたので確信が持てたという感じです。
XREAL Airシリーズが2や2 Proへ進化した際には確かに良くなってるけど一番は視野角が広がったり解像度が高まってほしいというのも確かだったなか、ついにXREAL Oneになって視野角が広がったことは非常に嬉しい。
確かに大きくなってる!というのと、46°から50°でこれなら国内未発表のXREAL One Proの57°だとどこまで広く感じられるんだろうという期待も高まるし、さらにその先もより広く、解像度も高くと進化していくのを期待せずにはいられません。
グラス本体にさまざまな機能を搭載 (動画あり)
XREAL OneはこれまでXREAL Beamを繋ぐことで出来ていた「ブレ補正」「3DoF」「サイドビュー」や「スクリーンサイズや距離の調整」などの機能をグラス本体に搭載。さらに新しい「ワイドモード」「透過モード」も追加。アクセサリー不要で様々なデバイスでこれらの機能を使うことが出来るように。今までわざわざアクセサリーが別に必要だった以上の機能が一気にグラスだけで実現できるように。めちゃめちゃすごい。Beamと繋いで電源を入れて使用準備が整うまでに時間もかかるのでちょっと使いたいくらいだとわざわざBeamを使うのも・・となりがちだったけどXREAL Oneならそんな手間もいらないし動作もBeamを挟んでいた時よりも安定して快適。
各モードがどんな感じかを以下に。
ブレ補正
ブレ補正はスクリーンをグラスのディスプレイに追従するモード。どこを向いても映像がついてくる。ここまでは通常のミラーリングだけど、その名の通りブレ補正が付いて身体の動きや揺れなどがあってもスクリーンが大きく揺れず見やすい。今まではBeamを挟むか、Beam Proで使える機能でした。これがBeamなどなしでどのデバイスでも使えるようになったのは非常に嬉しい!
3DoF
3DoFは頭の向きを検知して、空間にディスプレイが固定されてるかのように見えるモード。正面にディスプレイがあるときは横を向いたりすると見えなくなるという具合。配置も動かせるので、リアルのモニターと並べて配置するとかも。スクリーンのサイズや距離を変えたりワイドモードは3DoFで。
サイドビュー
サイドビューはディスプレイの端に小さくスクリーンを表示するモード。Beamでは右上、右下、左上、左下の4隅から選択出来て、僕の体感としてはせっかく4隅でも結構中央に近いところまでスクリーンがかかっていたので、もっと視界の端に写せたら良いと思っていたんだけど、XREAL Oneのサイドビューは表示されるスクリーンが少し小さく、配置も右と左の選択だけになり、Beamの時より外側に小さく配置されて何かしながら視界の端で見るような用途で使いやすくなったように感じています。
あくまで出来るという程度で常用してるわけではないけど、サイドビューで動画やGoogle Mapを見ながら歩くこともできるし、iPhoneのカメラやInsta360のカメラとアプリを使って自分の視野以外の映像も横目で見られるようにしたり、Siriと組み合わせてハンズフリーの音声操作で色々アプリ切り替えたりも出来るし、外出時に限らず、アイデア次第で何か特別な作業がしやすくなるとか便利に使えるかも。スクリーンが小さいので細かい文字を読むような用途は難しそう。
3Dモード
XREAL Airシリーズでも搭載されていたけど、設定しておけばショートカットボタンからオンオフ出来るようになったので頻繁に使う人には使いやすくなりました。iPhoneやXREAL Beam Proなどで撮影された3Dの空間ビデオや写真をXREAL Oneでも見ることが出来ます。iPhoneで見るならサイドバイサイドの動画を再生するアプリも必要。
ワイドモード
PCなどで使用すると32:9のウルトラワイドモードに。iPhoneなどでもウルトラワイドじゃないけど横向きのフル画面時など画面からはみ出すくらいの少し大きな表示に。ウルトラワイドモードめちゃめちゃ良い。あとで紹介します。
透過モード
オンにするとスクリーンの映像を消して調光も明るいモードに、オフにすると決していた映像が表示されて調光も前の状態に。何か表示してる時に一時的に消して周りを見たい時なんかに便利。「ブレ補正」「3DoF」「サイドビュー」はXボタンで切り替え。ワイドモードと透過モードは、ショートカットボタンでオンオフ。
「ブレ補正」「3DoF」「サイドビュー」と「透過モード」の動作をショート動画にしてみました。切り替え操作はオレンジのXボタンを押すだけ。透過モードはショートカットボタン。
Xボタンでモード切り替えや設定操作
XREAL Oneの右側のツル底面にはXREAL Air シリーズにはなかったオレンジ色の「Xボタン」が追加されました。XREAL Beamのオレンジのボタンがグラスについたようなイメージ。
Xボタンでは
- 短押し「ブレ補正」「3DoF」「サイドビュー」の3モードを切り替え
- 2度押し押しで設定メニュー
- 長押しで3DoF時に画面を正面に移動
といった操作が出来て、
その下の細長い + / -ボタンは明るさ調整と調光モードの切り替え(3段階)が出来て、明るさと調光どちらを操作するかを長押しで切り替えられます。
設定画面は、表示・オーディオ・ショートカット・その他と4つのカテゴリーに分かれていて、Xボタンとその下の長いボタン「+ / -ボタン」だけで設定出来ます。
XREAL Airシリーズでは↑のような設定メニューはなく、3Dモードの切り替えはボタンの長押しで音を頼りに、という具合だったので非常に使いやすくなったし設定項目も豊富に。
カスタマイズ出来るショートカットボタン
Xボタンに加えて、XREAL One本体 右のツル上部にもXREAL Airシリーズにはなかったショートカットボタンが追加されています。
ショートカットボタンは短押しと長押しにそれぞれ以下の機能から1つずつ選んで割り当てられます。
- 透過モード
- ワイドモード
- 3Dモード
- オーディオ規格 : UACとDPを切り替え
- 調光クロミック (クリアモード・シェードモード・シアターモード の3段階の調光切り替え)
機能が固定じゃなく使い方に合わせてカスタマイズ出来るので自分のよく使う機能を選べて、僕はクリックで透過モード、長押しでワイドモードを設定しています。調光機能は+ / -ボタンでも操作出来るのでショートカットには使わず。3Dモードは日常的に使うほどじゃないので外してるけど出来れば入れたかったからもう1つボタンがあったらなお良かったかな。
3Dモード自体はXREAL Airシリーズにもありましたが、よく使う人はショートカットキーに割り当てることで使いやすくなったと思うし、ショートカットに割り当てなくてもその都度設定メニューから手動で3Dモードをオンオフすることも出来ます。
32:9のウルトラワイドモード (動画あり)
MacやWindowsと接続時にワイドモードにすると32:9のウルトラワイドモードに。これが本当に素晴らしい!iPhoneでもワイドモードにすると横向きのフルサイズ時にひとまわり程度画面が大きくなります。
XREAL AirシリーズではMacでNebura for Macというアプリを使用することで最大3つの仮想モニターを表示することが出来ましたが、XREAL Oneではアプリ不要、グラス側で32:9のウルトラワイドモードが使えるようになり、Mac側には解像度3840×1080ピクセルで32:9の外部モニターとして認識されます。XREAL One上では16:9程度の領域が表示されていて、横に首を振ると見えていなかった領域が見えるという具合。
Nebura for Macの時は使わずにウルトラワイドではない普通に1枚分のモニターを表示出来るだけで十分という使い方をすることが多かったのですが、XREAL Oneになってからはウルトラワイドモードがとても快適。画面が3つじゃなくて1つの横長なのもいいし、リアルの曲面モニターのように少し湾曲されて表示されている点も見やすい。
ただしウルトラワイドといえど、XREAL One自体の解像度が片目フルHDなので、リアルな4Kモニターのような解像度では見られません。リアルなモニターでも4KとフルHDを比べるとフルHDの方は細かい文字などは少し滲むようなところがあると思います。XREAL Oneでも、十分に綺麗でちゃんと読めるし実用できるけどそういう点で4Kモニターのような鮮明さには欠けます。
XREAL One+MacBook Airのウルトラワイドモードの見え方をショート動画にしてみました。
XREAL Airシリーズと同じく、出先での作業時など、Macを閉じてしまえば画面を周りから見られることなく作業出来ます。クラムシェルで使うためにはモバイルバッテリーか充電器の接続は必要になります。
Macを閉じてテーブルに置いたり、バッグに入れたままBluetoothのキーボードやマウスとXREAL Oneだけで作業というのも全然出来ます。
ただしあくまで出来るということで、リアルなモニター環境があるなら当然そちらの方が使いやすいです。リアルなモニターがいらなくなるというわけじゃなくて、外部モニターが使えない時などに便利という感じ。僕の場合は出先や宿泊時なんかで外部モニターが使えない環境でMacBook Airの画面を見て作業するよりも目線を下げずに広い画面を使えるのが、姿勢的にも作業領域的にも快適で気に入っていて、家や仕事場など普段使用してるモニターがある時はそちらを使います。
XREAL One Proについて
XREAL OneがXREAL Air 2 Proからめちゃめちゃ大きくアップデートされて登場となりましたが、海外で発表済み・国内未発表の製品にXREAL One Proがあります。海外では2025年3月出荷予定といった記載になっていますが、詳細な日にちは出ていないように思うので、今後より詳細が決まってくると国内での発表もあるんじゃないでしょうか。XREALの世界全体での販売実績の内訳の半分くらいを日本が占めているという話もあったので日本で販売しないということはまずないと思います。
で、現在海外で発表されてる内容で大まかにわかってるのが XREAL OneとOne Proでハッキリ違うのは視野角がOneの50°に対して、One Proは57°と広いこと。ディスプレイサイズも0.55インチに変更になるようですが、他は基本的には変わらなそう。
なんとなく視野角は広ければ広いほど良いように思ってしまうので、だったらOne Proの方が良いようにも思ってしまうけど、でも視野角は向上しつつも解像度は変わらないことから、ppi(pixel per inch、1インチの中にピクセルがいくつあるか)は下がることになるので、
One Proも単純に視野角が広がった分だけ良いと感じられるのか、それとも例えば細かい文字の見やすさなど用途によってはOne ProよりもOneの方が使いやすいというようなこともあるのかもしれません。XREAL Oneに関してはそのせいでXREAL Airシリーズより細かい文字が読みづらいなどのような問題は感じていませんが。ただわざわざ2種類出すくらいだから単純に全員がどの用途でもOne Pro一択というわけではないんじゃ?と。
その辺の実際に使ってみて、視野角が57°になるとどれくらいの広さに感じるのかや、実際の使用感として何をするにしてもOne Proの方が良いと感じるのか、用途によってはOneの方がと感じるのかは実際に使ってみないことにはと思うので、One Proの発表や実際に体験出来るようになるのが楽しみです。
また、価格が海外ではOneが499ドル、One Proが599ドルになっています。海外では100ドルの違いですが、そもそもOneの499ドルが日本では¥69,980と、日本の国内価格は割安な設定になっています。今の為替なら499ドルは8万円近いので。で、One Proの国内価格が同じように割安な価格設定になると良いのですが、XREAL One・One Proを普及させるための低価格なモデルとしてOneを割安な価格設定で頑張ってくれていて、One Proはもう少し割高な価格設定ということもあるかもしれません。
XREAL OneやEyeについては一般に海外で発表されてる情報しか持ってないので、ただそうかもしれないとか、そう思うとか、そういうレベルで根拠のあるものではありません。
XREAL One はこんな人におすすめ
XREAL One をレビューしました。XREAL Airシリーズから大きなアップデートを遂げたARグラス。ゴーグル型と違って持ち運びが簡単で気軽に使えるのが魅力なグラス本体に様々な機能が搭載されて、今までのARグラスからは抜けた存在になったように思います。
一番標準で使えて欲しかったブレ補正がBeam不要でどのデバイスでも使えるようになったし、サイドビューも見やすく、3DoFでウルトラワイドモードはPCでの作業がまた一段と快適に。透過モードも便利。設定メニューやXボタン・ショートカットボタンでの操作も簡単。さらにXREAL Eyeの登場も控えている。
予算や求める機能にもよるだろうけど、今までXREAL Airシリーズを使っていた人も、ARグラスに興味はありつつ購入に至ってなかった人も、他社のARグラスを使っていた人にも、今使ってるモノから買い替え、あるいはここまで買い時を探っていたなら今こそ!と言えるくらい、XREAL Oneめちゃめちゃ良いです。
価格的には、なんにしても70,000円を安いとは言えないけど、XREAL Oneの使用感や今までのXREAL AirシリーズにBeamを合わせて買うのと比べると決して高くはないと感じられます。
注意が必要なのは、メガネをかけてる人にはインサートレンズが別途必要になることや、近い将来XREAL One Proも登場するのがわかっていること。
XREALがAirシリーズからずっとグラス本体で視度調整機能を持たせるような形にしなかったのは、XREALとしては視度調整は健康的ではないと考えているからといった話を以前創業者がインタビューで答えている記事があり、僕としては納得感がありました。もちろんそれでも面倒と感じるのもわかりますが。
[TGS2023]サングラス型ディスプレイ「XREAL Air 2」を作ったChi Xu氏が語る新製品の秘密とAR業界の未来
XREAL One Proに関しては価格や実際の使用感もまだわからないので、XREAL Oneの機能面が魅力でとにかく早く手に入れたいとか、価格差を考えてなどでXREAL Oneに絞るのもアリだと思うし、とにかく視野角にこだわりたいとか、XREAL One Proと使い比べてから選びたい人が待つ選択をするのもアリ。どちらを選ぶか本当に悩ましい問題だと思いますが、
それくらいXREAL Oneは素晴らしく、One Proもきっと素晴らしいんじゃないかなと思っています。Eyeも楽しみ。きっとこの先もまだまだ進化の最中だと思うので、この業界がどこまでどうなっていくのかとても楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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