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XR・VR・AR

TCL RayNeo Air 2s レビュー。フチなしスタイリッシュデザイン ARグラス。

2024年8月15日

TCL RayNeo Air 2sとPocket TV

TCL RayNeo のARグラス 「RayNeo Air 2s」をレビュー。2024年8月15日に発売される新しいARグラスを送って頂いたのでしばらく使用してみました。

他社のARグラスと同じようにスマホやPCと接続してグラスに映像を表示出来るサングラス型ディスプレイ。

僕自身はXREAL Airシリーズを使用していてアンバサダーもしています。最近のXREAL関連の記事を見てご連絡下さったそう。わざわざ他社製品を愛用してる者に声をかけてくるくらいだから自信が伺えます!実際に使ってみてこれはいいなというポイントもいくつもありました。

XREAL Air シリーズとの比較も交えながら紹介していきます。

RayNeo Air2s の特徴・使用感

TCL RayNeo Air 2sとPocket TV パッケージ

今回RayNeo Air 2Sと一緒に使えるPocket TVという端末も送って下さいました。

RayNeo Air 2sは以前から販売されてるARグラス RayNeo Air 2の後継機だそう。

RayNeo Air 2sだけだとグラス自体は確かに良い製品だと感じられたけど、今は他のARグラスもそれ自体で出来ることは基本的に接続デバイスのミラーリング表示だけで合わせて使うアプリや専用デバイスなどが出来ることのが広がる部分。Pocket TVは合わせて使うことで動画視聴に割り切った用途ではかなり快適に使えると感じました。

Pocket TVはAmazonなどの販売はされてなくてRayNeo公式サイトで販売されています。

TCL RayNeo Air 2s
TCL RayNeo Air 2s

RayNeo Air 2sの特徴は、

  • DisplayPort Alt Mode対応のスマホやPCなどとケーブルで接続するだけで使えるサングラス型ディスプレイ
  • スタイリッシュなデザイン
  • 映像が綺麗・明るい
  • 4つのダイナミックスピーカーを搭載で音がいい
  • 音漏れを抑えるWhisperモード搭載
  • 3Dモード搭載
  • テンプル部分の角度調節とノーズパッド選択によるフィット感の調節が可能

映像の綺麗さ

TCL RayNeo Air 2s

グラスをかけた時に直接見えない本体の上部にディスプレイが配置されていて、表示した映像を中のハーフミラーで反射させて正面に投影する仕組み。バードパス方式と言ってXREAL Airシリーズの他、現状の主なARグラスはこのタイプ。

TCL RayNeo Air 2s

解像度は片目ごとにフルHDの0.55インチMicroOLEDディスプレイを搭載し、2Dで1920×1080/3Dモードで3,840×1080。明るさが最大600Nits、MicroOLEDテクノロジーによる100,000:1のコントラスト。

映像の綺麗さはXREAL Air 2 Proと比べて、体感では僕には見極められないくらいどちらも綺麗です。ただしっかり見えるところでは同じくらい綺麗だけど、XREAL Air 2 Proにあるようなレンズの調光機能はないので、背景を暗く出来るXREAL Air 2 Proのほうが環境に左右されずに綺麗に見やすいです。

上下左右合わせて4台のダイナミックスピーカーを搭載

TCL RayNeo Air 2s
つるの上部に左右1つずつスピーカーを配置。

上下左右にに1つずつ4つのダイナミックスピーカーを搭載。

TCL RayNeo Air 2s
つるの下部にも左右1つずつスピーカーを配置。

音に関してもXREAL Air 2/2 ProもRayNeo Air 2sもとても良くて、どちらが際立ってるというわけでもなく、これもどちらもすごくいいという感じ。

ボタンの配置や操作方法

TCL RayNeo Air 2s
右のつるの下には音量調節ボタンとメニューボタン(小さい方)
TCL RayNeo Air 2s
左のつるの底面には輝度調節ボタン。

RayNeo Air 2sはつるの下部に音量ボタンと輝度調節のボタンが別々にあります。XREAL Airシリーズは1つのボタンを長押しして切り替えるタイプでした。音量ボタンが個別であることでグラス本体は使いやすい一方で、iPhoneと繋いだときにiPhone側での音量操作を受け付けません。XREAL AirシリーズはiPhone側でも、ボタン長押しで切り替えた後のグラス本体でも操作が可能でした。一概にどちらが良いということでもなく用途や好みで分かれるところだと思います。

3Dモードへの切り替えも音量と輝度調節、左右のボタンを同時押し。XREAL Airシリーズはこれも長押しだったけどカチッと一回押すだけでわかりやすい。こちらに関してはRayNeo Air 2sの方が使いやすいと感じます。3D動画を視聴出来る「RayNeo XR」アプリもiPhone用に配信されていました。

また、Whisperモードのオンオフ・カラーモードの切り替え(Standard/Vibrant/Soft)・リフレッシュレートの切り替え(60Hz/120Hz)などの機能が搭載されていて、さらにメニューボタンからその設定メニューをARグラス上に表示して操作出来るのも非常に使いやすい。

TCL RayNeo Air 2s グラス上でのモード選択画面

元々Whisperモードオフでも普通に使うくらいの音量だと音漏れも控えめに感じますが、音量をあえて大きくした時にはWhisperモードは音漏れが明らかに軽減出来ていました。MAXくらいまで上げると軽減されていても漏れますが、周りに気を使う環境ではあるに越したことのない実用的な機能だと思います。XREAL Air 2 /Air 2 Proにも音漏れを軽減するノイズキャンセリングの仕組みが搭載されてますが、どちらも音量を大きくした時にはRayNeo Air 2sのWhisperモードの方が音漏れを減らせました。

フチのないスタイリッシュなデザイン

TCL RayNeo Air 2s

またフチのないスタイリッシュなデザインも特徴的な部分で、フチがないことでレンズの薄さも際立っててかっこいいけど、フチがない分反射も際立っててギラギラと派手めなサングラス、あるいはスポーツグラスという感じ。いざかけてみるとそんなに派手!とも感じないけどXREAL Airシリーズの方が落ち着いた印象でどちらが良いかはこれも好みの分かれる部分かと思います。

TCL RayNeo Air 2s とXREAL Air 2Proの比較
XREAL Air 2Pro(左)とTCL RayNeo Air 2s (右)

XREAL Air 2Pro(左)とTCL RayNeo Air 2s (右)を比べると電源が通ってない時点でTCL RayNeo Air 2sの方がレンズが暗めなのがわかります。XREAL Air 2 Proは調光機能がついていて、電源が通ると自然とTCL RayNeo Air 2sよりもレンズの透過率が下がって暗くなり、そこからさらに切り替え操作(1段階ずつ透過率を上げ下げ)も出来るんですが、XREAL Air 2と無印のものは調光がないのでTCL RayNeo Air 2sよりも透過率が高いままです。

なので、映像を見る時には、背景が暗くなって見やすい順で XREAL Air 2Pro > TCL RayNeo Air 2s > XREAL Air 2・無印 という感じです。調光のないXREAL Air 2までと比べると透過率が低くて見やすい。反面、周辺は見づらい。のでやっぱり調光があるのが何よりという感じ。

また、本体以外に付属品も大事なポイントで、

付属品一式

TCL RayNeo Air 2s 本体と付属品一式
TCL RayNeo Air 2s 本体と付属品一式
  • RayNeo Air 2s本体
  • キャリングケース
  • インサートレンズフレーム
  • ノーズパッド 本体装着済みと合わせて2つ
  • ケーブル
  • クリーニングクロス
  • マニュアル

ノーズパッドとインサートレンズ

TCL RayNeo Air 2s

RayNeo Air 2sはXREAL Airシリーズと同様、視度調節などの機能はありません。インサートレンズを作って使用する仕組みも同じ。(Air 2sでのレンズ作成の案内は確認できませんでしたが、RayNeo Air 2まではXREAL Airシリーズと同様のJUN GINZAでインサートレンズを作ってもらえたようです。)

フィット感を調節するためのノーズパッドは装着済みだったものも含めて2種類。XREAL Airシリーズには3種類ついてきます。

TCL RayNeo Air 2s

インサートレンズは使う場合(付属のものはサンプルで協力店に持って行って自分の目に合うものを作ってもらう)はノーズパッドと組み合わせて↑のように差し込みます。画像は差し込み切る手前。ノーズパッドにはM・Lの表記も。

ノーズパッドとつるの角度でフィット感を調節

TCL RayNeo Air 2s

ノーズパッドの交換は圧倒的にRayNeo Air 2sの方がしやすい。XREAL Airシリーズ初代からAir 2以降になったタイミングで交換しやすくなりましたが、RayNeo Air 2sはさらに取り外しがしやすいです。↑の画像のノーズパッドの上の金具部分が飛び出てるのでつまんで引っ張れば簡単に外せる。

ARグラスを使うにあたってフィット感はめちゃめちゃ重要なので、一度定まってしまえばいじることはそんなにないけど、使い始めの調節の段階ではストレスがかからずに使えてとてもいいです。

TCL RayNeo Air 2s

フィット感はノーズパッドのほか、つるの角度を3段階、合わせて調節出来ます。(XREAL Airシリーズも同様。)かけ心地やかけた状態で画面が見切れたりせずに見えるかなど試しながら調節します。↑の角度調節の図の部分はシール。剥がせます。

キャリングケースにはPockt TVも一緒に入る

TCL RayNeo Air 2s 付属のポーチに収納

付属のキャリングケースはRayNeo Air 2s本体・ケーブル・Pocket TVをセットで収納出来ます。使用するものがまとめて入るのは便利でメリットに感じますが、グラスだけで持ちたい場合などには大きすぎるとも言えるので、使い方・持ち運び方によっては欠点に感じるかもしれません。

付属のケーブルについて

Pocket TV

付属品でもう1つ、付属のケーブル。RayNeo Air 2sしか使わないとこういうものかと不満にも感じない程度だと思うけど、XREAL Airシリーズに付属しているケーブルはもっと柔らかく肌あたりが軽いんです。使い始めてすぐに差に気づいたのでXREAL Airのケーブルを使えないかと試したんだけど、RayNeo Air 2sにはカチッとささらずすぐ抜けてしまいました。

また、ケーブルを接続するつるもXREAL Airシリーズとは左右が反対になっています。

まとめると音の良さ、Whisperモードの搭載やARグラス上に表示してモード切り替えなどが出来る点、ノーズパッドの交換のしやすさなどがRayNeo Air 2sの良い点。調光機能や付属のケーブルの良さはXREAL Air 2 Proの良い点。ボタンやUSB-Cポートの配置・操作方法、グラス本体のデザインやポーチのサイズは好みの分かれる点。そのほか展開されている専用デバイスなども大きく使用感や出来ることに関わってくるので大事な点です。

どんなふうに使いたいかや用途・好みで自分に合いそうなものを選びましょう。

特徴をお伝えしたところで、ARグラスを使ったことがない人も多いと思うので、それぞれどんな風に使えるかをサッと紹介。

iPhoneと接続

TCL RayNeo Air 2sをiPhone 15 Pro Maxと接続して使用

iPhoneを接続するとすぐにミラーリングの映像が映ります。縦長の画面はあまり大きくならずインパクトが薄いけど、YouTubeやアマプラ、Netflixなど動画アプリで再生すると横長の表示でまるで大画面で見てるかのような印象に。

TCL RayNeo Air 2sでiPhoneと接続してのグラスの見え方 ホーム画面
iPhoneの画面をそのままミラーリング
TCL RayNeo Air 2sでiPhoneと接続してのグラスの見え方 動画再生時
YouTube再生時。使用感はまるで大画面で見てる様!

iPhoneのホーム画面の方はちょっと焦点が合ってなくてボケてるけど実際はくっきりと映っています。

3D表示にモード切り替えをすれば撮影した空間ビデオも3Dで再生できます。

MacBook Airと接続

TCL RayNeo Air 2sをMacBook Airと接続して使用
TCL RayNeo Air 2sでMacBook Airと接続してのグラスの見え方

Macに繋いでもこの通り。ARグラスをスマホに接続する時は動画視聴用途が多いけど、Macは出先での作業用途に使うことが多くて、下にある小さなノートPCの画面で作業すると首が疲れてしまうけど、グラス型ディスプレイなら頭を下げず正面を向いたまま、大きな画面で作業できるところが気に入っています。

Pocket TVと接続

TCL RayNeo Air 2sとPocket TV

XREAL Airシリーズも合わせて使うBeamやBeam Pro、ハブなど専用機器が充実してるけど、RayNeoも他にJoyDockやアダプタなど他の機器と接続するための専用機器が展開されてるようです。

Pocket TV パッケージと本体・付属品

Pocket TVのパッケージにはRayNeoではなくHOMATICSという表記があったので検索して見たところ、メーカー名のよう。起動時などに出てくるロゴもHOMATICSのものでした。RayNeoの公式サイトではRayNeo Pocket TVという製品名で販売されていましたが、RayNeo専用ということもないようで、XREAL Airシリーズでも使えるどころが普通にモニターに繋いでも使用出来るGoogle TVデバイスということのようです。メーカー側としては他のグラスでも使えてしまうとRayNeoを選ぶ理由にならなく勿体ない気がしますが、ユーザーとしてはむしろ専用端末よりも色々使い道がありそうで良いなと感じました。

TCL RayNeo Air 2sでPocket TVと接続してのグラスの見え方

わかりやすいUIで繋いで電源を入れればアプリなど開かなくてもホーム画面から直接続きもので見てるドラマなど再生できるし、スマホとの接続では出来ない映像の表示サイズも80%〜100%の間で変更出来たりも。

見たこともない真新しい機能などはないけど使いやすいUIに6,500mAhのバッテリーを搭載して最大 5.5 時間連続視聴可能、充電しながらも使えるしmicroSD カードスロットも搭載。と、ARグラスでの動画視聴用途に割り切るとスマホと接続するよりも断然快適に思います。

ただ思い当たる動画アプリは大抵あったのですがNetflixはありませんでした。やりようによっては見る手段があるかもしれませんが普通にはNetflixのアプリは使えなさそうです。

RayNeoからは他にもNintendo Switchなどと繋げるJoyDockやHDMI出力の製品と繋ぐためのアダプタなどが販売されているようです。僕自身はほぼゲームはしないのでPocket TVが一番用途に合ってそう。

RayNeo Air2s レビュー まとめ

TCL RayNeo Air 2s

RayNeo Air 2sをレビューしました。

決して他にはないほど何かが飛び抜けてるわけではないけど、現状トップレベルの他社製品と並ぶ高水準な中で、細かな違いがあり、また1つ好みで選べるARグラスの選択肢が出てきたと言えると思います。

僕はARグラスで出張時の外部モニターがない環境でのノートPCのモニターとして大画面で姿勢を悪くせずに作業出来たり、家のことをしながら、寝ながら、筋トレしながら動画を見たりと日常遣いをしています。仕事で会う人と話の種にもなるし、友人の入院生活に貸してあげた時にも喜ばれました。何か主な目的はあった方がいいと思うけど、それ以外にもちょこちょこ役立ってあると便利だなと思います。

どんどんARグラス自体も快適に使えるようになってるし、もちろんそれでいて今後の進化も楽しみですが、今回紹介したPocket TVにせよ、他社製品にせよ、合わせて使う専用端末などでより使用感の向上や出来ることにも広がりを見せています。AR・VR・XRなど、今後も進化していくこと間違いのない分野だと思うので早めに現状を体験してみた方が、今後の進化も楽しく追いかけられると思いますし、購入となるかは置いておいてもARグラスぜひ体験してみてほしいなと思います。

Pocket TVは現在はRayNeo公式サイトでのみ販売されています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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てず


好きなモノ・コトを紹介するブログ Tezlog(てずろぐ)を運営。
Apple製品など生活を便利快適にしてくれる家電・ガジェットや、
革製品など素材感の良い長く付き合っていける一生モノみたいなモノが好き。
好きなモノだけを持って気持ちよく生きていきたい。
2016年ブログ「Tezlog」開設。
2021年よりYahoo!ニュース エキスパート クリエイター参加。
2022年よりMakuakeアンバサダー。
2023年よりXREAL Japan SNSアンバサダー。
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