Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 ドッキングステーションをレビュー。製品をご提供頂きました。
周辺機器などを接続するダウンストリームのThunderbolt 4 を3つ、PCに接続するアップストリームのThunderbolt 4を1つ、合わせて4つのThunderbolt 4 ポートを搭載してるドッキングステーションです。さらにUSB-A 3.2 Gen2も 1ポート搭載の5-in-1。
Thunderbolt 4 ドッキングステーションは他にもあるけど、12-in-1など、たくさんのポートや端子を備えつつも、Thunderbolt 4ポートに関してはダウンストリームとアップストリームが1ポートずつという機種が多いです。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4 ドッキングステーションはポート数こそ少ないものの、高スペックかつ汎用性の高いThunderbolt 4を多く搭載。価格も12-in-1などのThunderbolt 4 ドッキングステーションと比べると抑えられています。
ダウンストリームのThunderbolt 4ポートは最大40 Gbpsのデータ転送速度や8Kシングルモニターあるいは4K60Hzでデュアルモニターへの映像出力に対応。
アップストリームのThunderbolt 4ポートは接続デバイスへ最大96Wの電力供給にも対応。
MacBookと合わせてカッコイイデザインも魅力です。
メリット・デメリット・製品仕様や実際の使用感などを紹介します。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションの評価
メリット
- アップストリーム Thunderbolt 4 ポートで最大96Wの電力供給にも対応
- ダウンストリーム Thunderbolt 4 ポートを3つ搭載
- 40Gbpsのデータ転送と8K30Hzでシングルモニター、4Kなら60Hzでデュアルモニターへの出力に対応
- 4つのThunderbolt 4ポートと1つのUSB-Aポートのシンプルなインターフェース
- MacBookと合うかっこいいデザイン
デメリット
- 総ポート数は控え目
評価
アップストリームのThunderbolt 4はMacなどと接続しながら電力供給をケーブル一本で。ダウンストリームも高スペックかつ汎用性の高いThunderbokt 4ポートを複数搭載だから4Kや8Kのモニターへの出力の他、様々な周辺機器との接続にも対応出来る。接続機器が多かったり決まった物を固定で常時繋ぐならThunderbolt 4に拘らず必要なポート・端子や数が揃っているモノもいいけど、12-in-1などのたくさんのポートや端子を備えたThunderbolt 4 ドッキングステーションよりもシンプルなインターフェースで価格も控え目。デザインもかっこいいしクラムシェル運用での使用感も安定していました。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーション 製品仕様・特徴
ブランド | Belkin |
製品名 | 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーション |
型番 | INC013qcSGY |
サイズ | 13.5 × 7.4 × 1.8 cm |
重量 | 約240g |
インターフェイス | USB-A 3.2 Gen2 * 1 (10Gbps, 5V=0.9A) Thunderbolt 4 port (upstream) * 1/ 96W Power Delivery Thunderbolt 4 port (downstream) * 3 (5V=3A) (Up to 8K 30Hz or dual 4k 60Hz) |
対応機種 | Thunderbolt 4、Thunderbolt 3、USB4、および USB-C 対応デバイス |
付属品 | 0.8m Thunderbolt 4 ケーブル 150W 電源ユニット |
周辺機器などを接続するダウンストリームのThunderbolt 4 を3つ、PCに接続するアップストリームのThunderbolt 4を1つ、合わせて4つのThunderbolt 4 ポート、さらにUSB-A 3.2 Gen2 (10Gbps, 5V=0.9A) も 1ポート搭載の5-in-1 Thunderbolt ドッキングステーション。
最大96Wの電源供給と、8Kモニター1台あるいは、2台の4K60Hzモニターへの映像出力にも対応。
150W電源ユニット&TB4ケーブル(0.8m)付属。
電源ケーブルは各国のコンセントの形状に合わせて3タイプが付属していました。もちろん日本のコンセントに合うモノも入ってます。
付属のThunderbolt 4ケーブルは0.8m。
Belkin 5in1 Thunderbolt 4ドッキングステーション 本体。今までにもこのタイプのデザインのドッキングステーションが販売されていてThunderbolt 3の製品も自分で購入して現在も仕事場で使用しています。なのでお馴染みのデザイン。MacBookと同じ感じの丈夫なアルミ素材に、前面と背面の黒い部分は光沢のある素材。高級感があってかっこいい。
前面にはMacなどのデバイスと繋ぐためのアップストリームのThunderbolt 4 port。最大96Wの給電にも対応。Macなどと繋ぐポートが前面についてる点が唯一、背面にあるか、前後を選ばずに使えるようなデザインだったら良かったなと思います。
ただ僕の使い方だと背面にあって欲しいけど、使い方や環境次第で前面の方が嬉しい人もいると思うし、他のThunderbolt 4 ドッキングステーションの製品の類でも前面に配置されてる場合が多いです。
隣にはUSB-A 3.2 Gen2 (10Gbps, 5V=0.9A)も1つ搭載しています。
背面は電源ユニットを接続するための端子と、Thunderbolt 4ポートが3つ。
Thunderbolt 4はそれぞれ40Gbpsのデータ転送に対応していて、全体で8Kモニター1台あるいは、2台の4K60Hzモニターへの映像出力にも対応しています。
背面の端子に電源ユニットを繋げてコンセントへ。前面のThunderbolt 4ポートからMacなどと接続します。
パワフルなThunderbolt 4 ドッキングステーションとあってそれだけ電力を必要とするようで、電源ユニットも150Wと大きめ。だけどその分クラムシェル運用での電源入れたりスリープ解除時の外部モニタの反応など動作も安定しているように感じるし、過電流保護機能 (OCP)内蔵で安全に使用出来るそう。
他のドッキングステーションの類も基本的にアダプタ類は大きい傾向です。
ポート数が少ないからか仕事場で使用してる12-in-1のThunderbolt 3 ドッキングステーションと比べると圧倒的に発熱が抑えられていました。用途にもよるかもしれないけど僕が使ってる範囲ではほんのりあったかい程度にしかなりませんでした。12-in-1のThunderbolt 3 ドッキングステーションはかなり熱くなるのでヒートシンクを乗せて使用したりもしてるくらい。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションをMacBookで使用
実際に使用してみました。電源コードをコンセントに挿して通電するとランプがオレンジに点灯。Macなどと接続して電源が入ると緑色になります。
MacBookとケーブル1本で接続して外部モニターへの出力や周辺機器を接続
使用してるMacはM1 MacBook Air。
Belkin 5in1 Thunderbolt 4ドッキングステーションの前面のThunderbolt 4ポートからMacのThunderbolt 4へ、付属のThunderbolt 4 ケーブルで接続しています。Macへの電源供給も最大96Wでこのケーブルから行われるので、Mac側はThunderbolt 4ケーブル1本で使用出来ています。(電源供給の出来ないUSB-CハブなどだとUSB-Cハブへの接続と、電源との接続で2つのポートが必要です)
さらに5in1 Thunderbolt 4ドッキングステーションの背面のThunderbolt 4 ポートから4Kモニターへ接続して映像出力しています。このケーブルは以前から使用しているThunderbolt 3ケーブルを使用しています。外部モニターへの出力は8Kモニターへも30Hzで対応しています。
Macの電源を入れた際やスリープ解除時など毎回自動で、オレンジ色のランプでスタンバイ状態だったドッキングステーションのランプが緑になり、スリープになっていた外部モニターも反応します。なかなかモニターが映らないみたいなトラブルも全くなく快適なクラムシェル環境に。
接続機器と繋ぐためのThunderbolt 4ポートが前面なので、Macと繋いでるケーブルが前に出っ張ってしまうのが嫌だなと思って背面にあればと思っていたんだけど、いざ接続してみるとそんなに気にならずに使えています。
様々な周辺機器と接続
背面のThunderbolt 4ポートにUSB-C接続のSSDやSDカードリーダー、前面のUSB-Aポートで外付けのブルーレイドライブなどを繋いで使用してみました。もちろんどれも問題なく使えています。
その他 Thunderbolt 4はそれぞれ最大15W、USB-Aは最大4.5Wほどで接続機器への充電にも対応しています。
ドッキングステーションやUSBハブのような製品では、いろんな種類の端子・ポートが1つ程度ずつ付いてるモノが多く、接続したい機器が固定で決まっていてちょうど用途に合ったバランスで揃っているなら何よりです。
でも、僕の場合、家のPC周りでは、確実に欲しいのは外部モニターへの出力とMac本体への電源供給のみで、ただハブや土ッキングステーションを通さないとMac本体のポートが足りなくなってしまうので、都度必要な機器を繋げる汎用性の高いUSB-Cポートが複数付いてるタイプのハブやドッキングステーションが嬉しいです。
さらにはUSB-CがThunderbolt 4なら
2枚目の外部モニターへの出力にも対応。
Belkin 5in1 Thunderbolt 4ドッキングステーションは、8Kのシングルモニターか、4K60Hzのデュアルモニターにも対応しています。普段使用してるメインのモニターが42.5インチの4Kモニターなので、もう1枚ポータブルモニターを繋いでみました。
普段家で使用しているM1 MacBook Airは外部モニター1枚までしか出力できないので、仕事場で使用してるM1 Pro MacBook Proで試しています。
問題なく2枚の外部モニターに出力出来ました。
ポータブルモニターの他、ARグラスのXREAL Airにも出力出来ました。
ポート数が不足するなら
5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションはThunderbolt 4ポート搭載で高スペックかつ何を接続するのにもUSB-C接続ならそのまま、それ以外でもアダプタなどで対応出来る汎用性の高さがあるけど、絶対的なポートの数という点では他のドッキングステーションの方が多い製品もあります。
仕事場で使用してるBelkin Thunderbolt 3 Dock Proや、Thunderboolt 4 Dockなどは12-in-1というくらい豊富なポートや端子を備えています。どちらもより高価になるけど、常に接続しておく機器が多くてポート類が足りないという場合にはこれらの方が合ってるかもしれません。必要に応じて繋ぐならアダプタを繋げばいいし、その分他の機器にも対応出来るのが5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションのメリットになるけど、常時繋いでおく機器が決まっているなら、例えばLANポートやオーディオジャック、SDカードリーダーが元々備わっていた方がアダプタをつなぐ必要もないし便利だったりします。
↑のThunderbolt 3 Dock ProはMacなどと接続するThunderbolt 3ポートも背面にあるのも良いところ。Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションよりも端子やポートも豊富だし、前面についてるポート類も多めな点も使いやすいのでThunderbolt 4に拘らないなら十分選択肢に。8Kモニター1枚、あるいはThunderbolt 3とDisplayPort 1.4を使用して外部モニター2枚への出力にも対応しています。
↓のThunderbolt 4 Dockは Thunderbolt 4を搭載しながらポート類も豊富で、価格も最も高価なので一番優れているようだけど、周辺機器との接続用のThunderbolt 4は1ポートのみなので、例えば、2枚の外部モニターを両方Thunderbolt 4ポートから出力したいとか、Thunderbolt 4が複数欲しい場合はBelkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションの方が合っています。(複数モニターへの出力自体はHDMIも搭載しているので可能です)
用途に合わせてポート類の数や配置が合うかなどを考えて選ぶと良いと思います。
僕の場合は仕事場ではドッキングステーションに常時繋いでいる機器やケーブルも多いしLANも有線接続なのでThunderbolt 3 Dock Proが使いやすい一方で、家では今のところ常に繋いでる機器は少ないので必要に応じて対応出来る Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションは使いやすく感じています。Thunderbolt 4が複数あって使いやすいほか、クラムシェル運用での動作が安定してるところや熱くならないところ、Thunderbolt 4 Dockよりコンパクトなところも気に入っています。
Thunderbolt 4 ポートに新たに必要なポートや端子が揃ってるUSB-Cハブを繋ぐという手もありますね。
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーション レビュー まとめ
Belkin 5-in-1 Thunderbolt 4ドッキングステーションをレビューしました。
MacBookに合う高級感のあるデザインに、高スペックで汎用性の高いThunderbolt 4を3つも、さらにUSB-A Gen3.2を1つ増設出来る使いやすいThunderbolt 4 ドッキングステーション。
8Kモニターへの映像出力や、4K60Hzのデュアルモニターにも対応。MacBookのクラムシェル運用も快適!
前面にMacなどと接続するケーブルが来る点も、実際に使ってみたら僕としては意外と気になりませんでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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